今年度の2024年入試であるが、現行の課程が最後となる。2025年度から新課程となり、共通テストも変更となる。
こういった切り替わり目の年度は、出願選択は保守的になる傾向がある。総合型選抜や学校推薦型選抜も盛況となることが多い。
大学センター試験の最終年度2020年、前回の課程の切り替わり目の2016年など、その辺りでは守りに入った傾向がよく見られるものであった。
しかし、今年度は想定とは異なる雰囲気を感じている。
うちの予備校では、夏休み前には昨年度の入試統計をもって、各高校の進度指導の先生を訪問している。今年度も鈴村センター長と幾太郎で手分けして高校訪問を実施した。
各先生からのお話では、どうやら今年度は、AOや推薦への動きが、例年と比較して緩慢だということだ。いくつかの高校で同じような声が聞かれた。これは当初の予想とは違った方向になっている。原因ははっきりとはしていないが、もしかするとあれかもしれない。それは・・・コロナ規制が徐々に緩和されつつあること。
とうとう、マスク絶対主義社会も終焉を迎えた。胸いっぱいに呼吸できる社会も訪れた。マックで友達と歓談することもできるようになってきた。
閉塞感満載の世相が、徐々に明るくなってきている。
受験に関しても明るい気持ちを持っているのかもしれない。もう春期の模試も成績が出ていて、現況は分かっているはずなのだが”自分だけは大丈夫であると根拠のない自信が満ちている”のかもしれない。
私のこの予想が当たっているのかどうかは分からないのだが・・・。世の中に明るい兆しがあることは、非常に良い傾向ではあるのだけど、だからといって受験に甘い想定を抱いているのであれば・・・
ただ言えることは、他の受験生が甘い考え方をしているのであれば、自分にとってはチャンスが到来しているということである。私立医学部の入試では、AO・推薦入試が毎年強化されている現実もある。今年度は、東京女子医科で指定校推薦が廃止されて、一般推薦枠が増員されている。久留米大学では出願に要する評定基準が撤廃されて出願しやすくなっている。
医学部入試では、情報を多く持っていることで、思ったよりも大きく受験を有利にすることが出来る。
夏には一生懸命に勉強するのと同時に、受験方針をしっかりと見定めたい。
聞きたいことがあれば、幾太郎に聞きに来てくれてもいい。もちろん無料でお答えしよう。
いくた
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