東海地区の中学入試2023年度は、昨日の滝中の合格発表で、全日程が終了しました。
皆様、お疲れ様でした。合格できた人にはおめでとうをいいたいところです。
倍率などから考えてみると、第一志望の中学に合格できた人は、3割弱だと思います。つまり栄冠を掴んだ1人の歓喜のもとには、2～3人の学友の涙があるということです。
中学受験で栄冠を勝ち取れた事実は、あなたの努力の結晶です。これは間違いありません。本当に称えられることです。
しかし、あなたの学友の中にも合格できなかった人はいることでしょう。あなたとその学友では何が違っていたのでしょうか。
才能が違ったでしょうか。努力が上回っていたのでしょうか。
きっとそういうことではなかった。あなたはちょっと運が良かっただけ。学友はちょっと運がなかっただけ。
あなたが掴んだ学籍は、多くの学友の涙の上に成り立っています。これから6年間、無念を感じた学友に恥じないような時間を過ごしていかねばなりません。「やっぱりあなたこそが、その学校にふさわしかった」と言われるような時間を過ごしていかねばなりません。
中学受験を通して、あなたは何を学んだでしょうか。勉強した内容は国算社理でした。でもそれが重要だったわけではないのです。
学問に対してどのように臨むべきなのかを学ぶのが、この受験でした。
学問をしていくことに対して
学問をさせていただくことに対して
学問を支えてくれる周りの人に対して
学問を共に志す学友に対して
謙虚な心と感謝の気持ちを持つこと。
それが物事を達成していく上で不可欠なものであることを悟っていく日々
それがこの受験でした。
あなたが合格を掴めた理由は学力をつけることが出来たからですが、本当の理由は学問の道で最も重要なことを見出せたからだと思います。
中学受験はゴールに到達しました。しかし同時にもっと大きなスタートをしました。新しいYESがあなたを待っています。
高い目標をもち
様々に知見を広めて
友と和し
謙虚さと感謝を持った本当の自分を目指して、努力を継続してください。
おめでとうございます。
いくた
