今年は模試をどうするかということが一つの問題になっている。河合塾もオープン参加を取り止めにしている。
模試を受けるということは、受験へ向かう過程として重要なものであることは言うまでもないことだろう。
もちろん、闇雲に回数を受ければよいということではないから、計画性のあるスケジュールと立てることが重要。
しかし、今年はイレギュラーな世相がある。模試を受けることにリスクが伴うということになる。この点をどのように考えるのかということ。
模試を受けることの意義として、平素の勉強の反省になるということがある。つまり自分の弱点を探り出し、対処するための検査ツールとしての意味である。これは模試を受けた後で、復習して、反省して、それで活かせる部分である。
しかし、これならば他の手段もある。例えば、模試の過去問をやってみればいいだけだから。
或いは模試を受ける友達にこう言えばいい。「今度ランチ奢るから、模試をコピーさせてよ」
しかし、模試を受けることの意義としては、それ以外のことも大きいと感じている。それは、
「入試と同様に、他人の指定した環境下で自分のパフォーマンスを発揮すること」
つまり、模試を受けることそれそのものの価値である。
これに関しては、模試の過去問をやったり模試を自宅受験したりすることでは達成できない部分である。
このことは実は非常に大きい。一人で自宅受験することは、模試とは全く異なるものである。
実際に、この春は自宅受験をメインにした模試という名のmoshioidがたくさんあったが、数値データはとんでもないものになってしまっている。あれはもちろん不正もあったのであろうが、それだけでは説明がつかないほどおかしかった。その原因はmoshiとmoshioidの違いである。
そんなこともあるので、今年は模試とどのように向き合っていくのかが課題となる。
いくた
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