厚揚げの法則 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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大学時代、行きつけの呑み屋では、付け出しとしておでんが出てきた。季節を問わず。

そのおでんのネタに、厚揚げがあった。厚揚げは10cm.5cmの長方形を対角線で半分にした直角三角形に切られていた。

皆さんならばこの厚揚げをどのように食べるだろうか?
文系の女の子はまず間違いなくとがっている三角形の先の部分に箸を入れて切って食べていた。というより大多数の人がその食べ方だった。そのままかぶりつく人もいたが。

しかし、私達理系は違う。理系はそんな無意味な食い方はしない。厚揚げにもその存在意義を問う。

我々はまず直角三角形の直角から対辺に垂線をおろすように箸を入れる。そして小さい方を食べる。これにより残りの厚揚げは、元の厚揚げとの相似を維持する。そして残りの厚揚げに対しても同様の食べ方をする。これにより相似を維持すると同時に、無限等比級数の和が厚揚げの面積に収束することを実験的に得る。

この話を聞いて
"全く意味不明だ"と思ったのであれば、あなたは文系だ。
"よく分からないが面白そう"と思ったのであれば、それは我々の兄弟である。

この話は単なる笑い話で半分は作り話ではあるが、予備校の授業では必ずこの話をする。つまり、直角三角形に垂線が入っていれば、即座に相似を意識すべきだということを伝えている。
単調な話ではなく、なるべく面白く伝えた方がいいというのが私のスタイル。

いくた