共生について | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

東海中学・高校が浄土宗の学校であることは、知られているのかいないのか分からないんだけど、知っていても興味ないことかもしれない。

浄土宗の教えの中で心に残っていることに、共生(ともいき)という言葉がある。
よくある言葉には共生(きょうせい)というものもあるが、ワザと訓読みさせるのはそれとは別の意味も持たせているから。

現在の世界で、影響を与え合いながら共に生きているのがキョウセイであるが、現在の世界に留まることなく先祖や子孫といった時間を超えた繋がりまでを含めたものがトモイキである。人間が1人だけで生きているわけではなく、1人だけの力で生きられるわけでもなく。多くの繋がりがあっていきているということ。

実力があって地位も高い人ほど、自分だけで生きているわけではないことを正しく悟って、周りへの感謝を忘れないものですよね。
そして、自分が生きていくことによって、自分の周りの人だけではなく先祖や子孫、更に自分に関係のある人の先祖や子孫など、たくさんの広がりのある関係で結ばれていくということです。

自分が生きているということは、他に生かされているということであるし、
自分が生きていくということは、他を活かしていくこと。

東日本大震災のときには、キズナという言葉がよく聞かれた。同じような意味の言葉だよね。

コロナ禍でのパチンコ報道で、パチンカスが言った言葉
「コロナで死ぬかストレスで死ぬかですから」
人々がみんなこんか思想になってしまったら、キズナは失われるね。ストレスで死ぬのは自分、コロナで死ぬのは他人ですから。

あと、東日本大震災のときに関西地区の知事が住民説明会で言っていたこと。
「阪神大震災のときには、全国の皆様に助けられた。今、東北の人達が震災瓦礫が処理し切れずに困っています。処理を受け入れたいと思うのです。」
それに対して住民は、
「そんなことをしたら、放射能が撒き散らされて、食べる物もなくなるじゃないですか」
全くの正論なんだけどね。それは東北民は食わずに死ねと言っているのと同然だよね。



この生き辛い世の中で、世知辛い世の中で、トモイキの精神は尊重されてほしいと思うんですよ。

今日から再開された学校もあると思います。クラスメイトはトモイキの友ですから。この大変な状況をキズナで越えていきたいですね。

いくた

今日の記事での共生ですが、仏教観念から考えるとおそらくは間違っていると思います。私は宗教学研究者ではないので、そのあたりはご容赦いただきますよう、お願いいたします。