授業崩壊なんて当たり前、教科書や参考書の盗難なんて当たり前、財布は盗まれる方が悪い、停学になっている人がいたり、留年している人がいたり、いつの間にかいなくなっている人がいたり、昼休みには岩正に味噌カツ丼を食べに行くのに脱柵していたり、高校一年生のときにはみんな雀荘に通っていたり、高校二年生は競馬が流行していたり、休み時間は賭けトランプか賭け花札だし。文章には表し切れないほどの番外地であった。
でも陰険な奴はいなかったし、喧嘩はあったけれどイジメはなかったし。あったかもしれないけど少なかったし。頭が良かろうが悪かろうが、どんな生き方をしようが、みんなそれぞれにある意味では尊重していたのではないかと思う。
プライドは高い奴等は多かったけれど、だからといって他を見下す下郎は少なかった。内なるプライドで受験にも走っていったけれど、選民意識はあっても、表に出す奴は少なかった。
うちのおかんは、父母懇の地区リーダーをしていた。(父母懇というのはお母様連合会ね。東海でのPTAはお父様OB連合会だから)おかんは私の成績が悪い自慢をしながら楽しんでいた。ちなみに私の成績は下から三合目くらいかな。
「うちの子はこないだのテストは30点だったのよ〜」と言えば
「うちの子は20点よ」と応じる。
まさに逆マウント大会である。
そんな古き(良きor悪しき)母校は変わりつつあるらしい。変なプライドを持つ者もいるみたい。
確かに東海地区では二月の勝者ではあるけど、それが変な意識へと向かっているなら、残念なことだ。
聞いた話だけど、
高校外来組を外様的に揶揄する人もいたり。
南山男子の生徒を東海断念組だと嘲笑したり。
名古屋中の生徒を東海残念組だと物笑いにしたり。
こういう話を聞くと、OBとしてとても恥ずかしいんだよね。なんだか本当にとても残念過ぎる。俺たちにそんな不遜な気持ちは無かったよ。あったとしても、そんな言動をしてしまうことは、恥ずべきことだと、少なくともそう思っていたはず。
そして、またまた残念なことに、こういった言動をするのが生徒ばかりではなく、親御様の中にもいるということ。
これを聞いて思うことは、東海オワター。東海は自由で協調的な文化があったと思うんだけどな。こんな学校じゃなかったはず。
偏差値も上がり、受験実績も伸びて、大切なところで道を間違えてしまったのだろうか。
私のブログを長く読んでくださっている方は私の主義が、汎東海ではなく反東海だとご存知かもしれない。まあ、自分の出自を褒めるのが恥ずかしい気持ちもあるのだが、本当に反対する気持ちもある。まだ昔の五乱五濁の東海の方が、人間的にはお勧めできる。
このことは、次に同窓会なんかでチンネン校長に会ったら、言っておかないとならないと思った。東海で教えられている宗教精神のうちの一つに共生(ともいき)というのがあるんだが。
いくた
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