子供の頃から勉強することで自ずと得られていくこと | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。


うまく言えないのだが・・・
勉強を進めていくということ
学問を究めていくということ

それがどんなことなのか。学習レベルがある一定以上の人ならば自然に分かっていること。

別の言い方をすると、自分が出来ているか、そうでないかを判別できる能力
もっと別の言い方をすると、出来ないことをどのように出来るようにするのかを分かっている能力

これはどんな人にもある能力ではない。生まれながらに持っている人もいるが、そうでなければ。それは歳を取ってからではなかなか会得できないこと。



中学受験をすることに関して、私は基本的に賛成の立場である。それは上のような意識と能力を付けることができるから。つまり世の中で一般的なに言われている"勉強をする"ということがどんなことなのかを知ることができるから。

だから安易に答えだけをつまみ喰いするような、形骸化した堕落した無意味な学習は、私は否定的なのだ。
実際に週末の単元テストでは、手早くショートカットして解答に辿り着いた方がスコアメイクしやすい。でも最初からそんな事したら、達成度は高くならないよね。
中堅校の入試問題も、ショートカットの方がやりやすい。だから中堅校が上位校にマイナーチェンジするときに、大きな嵐が吹き荒れる。(今年のN中とか)


中学受験をされている御家庭は、もちろん志望校合格だけが本懐であるし、大正義なのであろうが、大局観で考えれば、もっと重要なこともあるよ。

"勉強すること"の意味と意義が、大学受験のときまで備わらなかった場合、それは上の記事のようなものだ。
上の記事の彼には何度も言ったこと
「部活の世界でも、子供の頃からやっていた人が強いよね。ピアノなんかも同じ。勉強もリトルリーグ上がりの私達に勝つのは容易なことじゃない」
ちなみに、私の記事に出てくる生徒の大多数は、リトルリーグ上がりである。

27歳の彼は、私の言葉をどのような気持ちで聞いていただろうか。

いくた