昨日の記事で、私の指導先の親御様は、学校選択に関して、賢明な考慮をされていることが多いと書きました。
実は東海地区の人々は、結果として賢明な考えを持っていらっしゃる方が中学受験をされていることが多いと思います。
例えば、関西地区では、灘中学・高校に通っていることは壮大なる尊敬に値するのかもしれません。公立高校にも大阪府立北野高校や兵庫県立神戸高校などありますが、やはり灘は灘でしょう。
しかし、東海地区は公立王国なんですよね。絶対的正義は、名古屋ならば旭丘高校、一宮ならば一宮高校、岡崎ならば岡崎高校です。
どれだけ東海高校や南山女子が進学実績をあげても
「愛知県内に行かせる価値のある私立高校は存在しない」
と言われてしまうわけです。
それでも私立中学を受験させるのには、何らかの賢察があるから。まあ、内申点が稼げないから高校入試を回避したい、という考えの場合もあるとは思いますが。
実際には、各御家庭の親御様は、子供の特性を考慮して、先々まで考えを巡らせた方針を立てていらっしゃるわけです。
こういった各御家庭の方針を時々耳にするのですが、子供に対する愛情の深さをしみじみと感じます。
親の狂気が中学受験を成り立たせている部分もあるのですが、その源泉がどこにあるのかを知ると、私の指導も熱を帯びないわけにはいかなくなるものです。
ということで、今年も私の教え子達が仕上げの段階に入っています。皆さまのライバルとして、立派に戦ってくれることでしょう。
私の教え子は、学力馬鹿ではなく、真の人間を目指す子供達です。紛い物には負けませんね。
いくた
