具体的に考えられるか | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。


抽象的な数学の問題を具体的に落としていって掴むことはとても重要なことです。

こんな問題を解いてみました。出典は不明です。

関数列の問題です。kiriデータバンクならば難度はたぶん2.5くらいが付与されそうです。

漸化式の解釈がすぐに出来る人ならば大丈夫だと思いますが、分からないならばまずは実験してみないといけないですよね。


ここまで掴めていれば、もうあなたは医学部だって合格は間近じゃないですか。
漸化式が階差型ですから、実験しなくてもf(x)が分かる人であればもちろんそれでいいです。
一番拙いのは、漸化式を目の前にして、頭の中がアナフィラキシーショックで停止してしまうことです。でもそんな生徒が多いですよ。

最終的にはこんな感じになるでしょうか。
途中の絶対値付きの積分計算が微妙に慣れていないかもしれないので、少し戸惑うかもしれません。正味その点だけですよね。
私なら、最初のf(x)が書けていた時点で、半分は部分点をあげます。

この問題、具体的な実験までいけた人は数学という科目を理解出来ている人、具体的にやれなかった人は数学を勘違いしている人ということですね。

いくた