偏差値というレヴィアタンが支配する世界2 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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偏差値は大学入試でも幅を利かせる指標だ。一定の意味がある指標であるし、合否とも繋がりはある。学習の進捗を示す数値として役立ってはいる。ただし、大学入試でも偏差値は学習の進捗を表すものであり、合格力を直接判定するものではない。
合格判定も付与されるが、不特定多数で測ったモノサシから導き出される間接的な指標に過ぎない。

私の中では、国公立大学入試に関しては偏差値はある程度の信頼を持った数値であると感じている。偏差値通りに入試結果が決まることも多い。

しかし、私立大学入試は偏差値はあてにならないな。偏差値が足りていても駄目なことも多いし、逆に足りなくても合格できることも多い。

よく話題に出るのは、中堅私立医学部と早慶理系は偏差値で同格だということ。まあ確かにそうなんだけど「じゃあどっちが難しいか」とかいう比較は成り立たないよ。

私立医学部に関しては私達は専門だから、合格出来そうかどうかは、偏差値よりも高い精度で見極めることが出来る。偏差値55くらいの生徒でも、先生方が合格出来そうだと感じていればだいたい合格できる。偏差値70近くても駄目だと感じればそんな結果になる。

レヴィアタンは、受験生の心を支配するものだが、入試結果まで支配するということには至っていない。

いくた