物理の指導は得意なんだけど | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

高校物理というのは、文系の方々には最も意味不明な科目だと思う。高校の授業だけでその意味を会得しようとしても難しい。でも一部の物理マニアには本当に簡単な科目。

物理は公式を丸暗記すれば定期試験は乗り越えられる。だからそれでいい人達、つまり受験でこの科目を使わない人には、単に公式のイジリ方を何となく教えて、試験を受けさせればいい。

しかし、受験で物理を使う人にはそれではあかん。物理の本質を少しでも伝えていかないと、入試問題は攻略できない。
物理は、理系脳の人には、一旦イメージを伝えてしまえば、その展開は自分の脳内でやってくれることも多い。私は完全理系脳なので、理系同士で物理的仮想空間電脳会話をするのは楽しい。

ところが最近、医学部志望のJK3を教えているときに困ってしまった。磁場電場交流のところを教えていたのだが、こちらの意図がなかなか伝わらないのだ。
このJKは力学、熱力学には滅法強い。眼に映るものを捉える力はある。しかし、電磁場関係は眼に見えない。なかなか理解できた様子にはならない。私も仮想戦隊デンジマンとして苦戦を強いられた。

こういうときに私は、セミナー問題集やエッセンスや良問の風などを利用して、例題演習で掴ませようと試みる。しかし、この分野の基礎を理解させるにはこれらの問題集がイマイチ機能しないんだよね。他の分野ならばうまくいくのだが、電磁場の問題は解説には向かないものだった。

そこで、下に紹介してあるマーク式問題集を試してみた。この問題集、コメント評価はすこぶる悪い。しかし指導用教材として使ってみると、説明したいことがうまく問題になっていて、伝えたい事実が伝えやすい。
自習用問題集としては、少し不親切なのかもしれないが、教科書から次の段階に移行していくためのクッションとして有能なやつだった。

いくた