5年前のこと。三者面談の時期に体調を崩して、嘔吐、下痢、血便、更には授業中に立っていられないくらいのシンドさ。
"これは大腸ガンかもしれない"と思った。急いで近くのクリニックで検査を受けたのだが、ただの過労との診断だった。しばらく体調が悪かったが、三者面談が終わるといつの間にか治っていた。
他の年のこと。私は予備校で推薦対策講座を担当していた。推薦入試は毎年11月に行われる。
受験を終えた生徒から口々に"出来が悪かった"と言われた。私は責任を感じてストレスを受けた結果、痔になってしまった。
しかし、一週間後の合格発表のときに、思わぬ生徒に福音がもたらされた。私は想定外の事態に、「間違えているかもしれないからもう一度しっかりと確認するように本人に伝えて下さい」とスタッフに話したことを覚えている。
そして次の日には、痔はすっかり治っていた。
今年の生徒の中には、研究医を目指す人もいる。彼らには三者面談症候群の治療方法を開発してほしいものだ。
いくた