数学の勉強法と化学の勉強法を対比してみる1 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

私は予備校では数学担当です。大学は化学専攻なので、予備校でも補習程度では化学を教えています。

実は数学と化学では医学部レベルを考えると、勉強の方法に違いがあると感じます。これを説明してみたいと思います。

まず数学は、授業を受けても学力は上がりません。学校でも予備校でも、授業では学力upできません。これは中学受験の算数でも同じです。授業はあくまでも収穫に向けた種播きに過ぎないのです。

学力upの瞬間は、インプットのときではなく、アウトプットのときしかありません。授業内容も授業中ではなく、そのあとに思い出そうとする瞬間に学力upの瞬間があるのです。
だから、演習問題を解いたり、模試を受けたり、そういった機会が、とても重要なのです。

ただ、そこで勘違いされていることがあります。典型例題問題集を繰り返しやって、完璧にすれば、合格できるのではないかと。解法を暗記してしまえばいいのではないかとね。

解法暗記の勉強法で、多くの人達が合格できます。しかし、それより多くの人達にはそれが通用しないはずです。するとその人達は、問題数が足りなかったと思って、もっとたくさんの問題集を暗記しはじめるのです。どんどん泥沼化していきます。

私は解法暗記の数学は間違っているとは思いません。ただし、暗記するときに頭が能動的な働きをしているのかどうかが肝心です。
解法暗記で合格できる人は、問題を解いている
解法暗記でうまくいかない人は、問題に解かされている
ということです。

つまり究極的な結論を言ってしまえば、
優秀な人はシンプルな学習方法がシンプルに効果的。
ということでしかありません。

じゃあ、つまりどうすればいいのか?
ここではその解決策は書きません。簡単に書けることではないし、書いたら誤解を生む場合もあるので。
予備校で4月の開講時には、最初の授業で、このあたりの説明をすることにしています。

いくた