夏休みに頑張っても結果は出なかったでしょう | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

あれだけ頑張ったのに、模試の成績は伸びなかった。これだけ頑張ったのに駄目なのだから、もう受験は諦めた方がいいのかも。

ブログを読むと同じような記事が目に付きます。諦めという秋風が吹き始めていますか。

しかし、夏休みの始まる前に予告した通りです。夏休みの学習で成績を上げることは難しいものなのです。もちろん上がった人もいたとは思いますが。

夏休みに積んできた学習が、効果がなかったわけでは決してありません。この学習には二つの効果がありました。

まず一つは、全体的な復習を行うことで、学習が充分であるところと、不十分であるところの色分けをすることが出来たということです。これは今後の学習効果を上げるために最重要なことであったといえるでしょう。
色分けといっても、単元毎の達成度を箇条書きに出来ないといけなかったということではありません。本人の気持ちの中に、自信を持って当たれる単元と、注意して臨まないといけない部分がはっきりとしてきたということがポイントです。
今後の試験の受け方、授業の聞き方に対して、有効な作用を及ぼします。

そしてもう一つは、夏を越えたことで真の受験生としての意識を生むことができているということです。夏を越えた六年生は、もう六年生ではなく、受験生になっています。親からみれば物足りないかもしれませんが、もう子供の魂は此岸から彼岸に渡りました。もうこの世の生命体ではなく中学受験世界という別世界の存在です。

こうした二つの効果は、これから受験期に向かうに従いジワリとリターンになります。つまり夏休みの学習効果は、即効性ではありませんが、最終的には十分な成果として還されるものです。

今日の一曲は、salyuのコルテオ。

いくた


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