模試偏差値の高2⇨高3ギャップに関すること | 中学入試と医学部入試の道の駅

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昨日の記事でのコメントで、模試偏差値の高2⇨高3ギャップに関する質問があったので、私の見解をお伝えしたいと思います。

まず、例年2月に行われている全統高2記述模試と、同年5月に行われる第一回全統記述模試の比較すると、やはり偏差値が下がる場合が多いと思います。下げ幅は平均して3〜4くらいではないかと感じます。

偏差値が下がる原因は、二つあると思います。

まず、同学年だけではなく、既卒生が模試に加わること。当然ですが、既卒生の方が春季模試時点では学力は高いでしょう。浪人生が平均点を上げることで、偏差値が下がるものです。
しかし、データ上ではこの影響はそれほどでもありません。全体の平均点と現役生のみの平均点の乖離幅は、数学では4点くらい。偏差値換算で1くらいです。浪人生は平均点は高いが、人数は現役生の方が多いので、影響は大きくないわけです。

もう一つの原因は、受験層の変化です。高2記述は受検人数が少なく、高校一斉受検などに数を頼っているところもあり、受けたくもないのに仕方なく受ける人も割合的に多いわけです。
しかし、第一回全統記述模試では高校一斉受検もありますが、一気に人数が増えるのはヤル気満々のガチ勢が大挙して押し寄せるからです。
こちらの原因の方が、浪人生参戦の影響より大きいと感じます。

しかし、第二回全統記述がまさに今開催中ですが、この模試は夏休みの記念に一度受けてみるとか、推薦狙いだけど高校から一度は模試にチャレンジしてみるように言われたとかの、ニワカ勢が参戦することもあり、平均点は若干緩む傾向があります。そんなので油断してはあかんですわな。

人にも依りますが、第一回で若干凹んだ現役生も、第二回では盛り返していくことが多くなると感じます。

その理由は、第一回でガチ勢の参戦拡大により影響を受けることにはなりますが、結局一番のガチ勢は全統高2模試からガチ受けを続ける人のことですから。
結局、第一回で少し沈んでも、勝負は夏季秋季だと考えればいいわけです。

以上、ご参考に。

今日の一曲は、ヒロミゴーのおくせんまんだわ。
私は三角関数の合成をするときに、ヒロミゴーセイと叫びながらやるのだが、みんなポカーンである。

いくた



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