難し過ぎると基礎の充実度や、知識の揺らぎなどが見極めにくくなる。しかし、そこそこのレベルのテストではいろんなものが解答紙面上に炙り出されてくるものだ。
そこで私が注視しているファクターに、ミスをしているかどうかがある。計算ミスや転記ミスなど、いろいろとあるが、もちろんミスを含めて実力である。数学に軽微なミスはない。全てが致命傷になる。
解けない問題は、他の受験者も解けない可能性もあるが、ミスはそのまま得点差に繋がる。
思い返すと、23年前に私が浪人生として挑んだ入試に敗れた原因も数学のミスに依るものだった。しかしそのときに私は、このミスは私の実力だと、深く感じたよ。
人間だから、ノーエラーで全てをこなすのは難しいかもしれない。しかし、私が許容するのはワンエラーまでだな。
「ミスをなくすにはどうしたらいいですか?」
のような質問をよく受ける。そのときに私はキッパリと告げる。
「ミスをするのは受験生になれていないから。このようなミスをするのは、能力的にも精神的にも受験生ではないからだ」
厳しい言い方かもしれないが、ミスを簡単に考えていてはいかんからだ。
今回の模試でミスが多かった人には、皮肉タップリに言ってやるつもりだ。
「おまえが医者じゃなくてよかったな。これだけミスったら患者は確実に死んでいる」
今日の一曲は、ZIGGYのGLORIA
時代を感じるな。
いくた