中学入試をする御家庭に向けて | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

久しぶりに中学入試の話を。

私は長いこと中学受験の子供達と歩んできた。中学受験は様々な結果を与えることを知っている。

小学生が必死に努力する。夏休みも冬休みも返上で、友達と遊ぶ時間も控え、習い事や趣味も控えて、すべてを一点に注ぎ込む。普通に考えればあり得ないこと。

受験シーズンにはいつも思っていましたよ。

もう全員合格でいいんじゃないだろうか。こんなに健気に戦い抜いた小さな戦士を選別する必要があるだろうか。

でも、受験の神様は非情なルールを作ったんだね。頑張っても負ける人はいる。小学生が人生で初めて挑んだ戦いに負けるわけだ。

でも私は大学受験までみているから、中学入試の結果は塞翁が馬であることは知っている。

合格して、より自信を深めて高みに駆け上がる人
合格して、慢心して堕落していく人
合格しても燃え尽きてしまう人

不合格でも頑張れた自分を評価できる人
不合格でも捲土重来を期して再び立ち上がる人
不合格で自己否定してしまう人
不合格でやる気を失う人

高々12歳ですよ。中学入試なんてチョットした通過点でしかない。それで人生が決まるなんてことは全くない。

でも上に書いたような状態になり、決定的な分かれ道になることもあり得る。だから、お母さんには言っておきたいんですよね。今の時期から覚悟しておいてほしい。

もし合格できたら、子供も最大限に褒めてあげてほしい。でも決して浮かれないようにしてほしい。たくさんの学友の涙の上に成り立つ学籍を大切にすべきことを伝えてほしい。謙虚に努力し続ける姿勢が大切だと伝えてほしい。

もし不合格でも、子供を最大限に褒めてあげてほしい。険しい道のりをゴールまで歩めたことを高く評価してほしい。もちろん決して嘆かないこと。子供は自分の不合格よりも、お母さんが悲しむことを心配している。
そして、リベンジしようとは言わないでほしい。リベンジは後ろ向きで負けを引きずる考えになりやすい。気持ちを一新したスタートを切らせてあげてほしい。

受験の合否は本人次第。
受験の成否はお母さん次第。


今日の一曲は、Salyuの新しいyes
朝には新しいyesを求める気持ちでありたい。

いくた