ドラッグトーク | フィラデルフィア ICM 便り

フィラデルフィア ICM 便り

ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

今日はクライアントのハウジングインタビュー。

あるグループホームに連れて行って、そこのプログラムマネージャーとケースマネージャーにインタビューを受けました。

これは、そのホームに住居申請をした人が(ICMが申請手続きの一切をクライアントのために行います)、その適性をインタビューでチェックされるものです。

申請者にとっても、ホームを実際に見て、そこに住む人たちやケースマネージャーなどと会い、自分が住みたい所か確認出来る、大事な機会です。

インタビューは、ウチのクライアントのちょいとズレた返答のギャップを私が埋めながらも、なんとかその大半を終了しつつあったのです。

たいていのホームやシェルターがそうであるように、このホームも申請者には入居時の申請者条件があります。

一定のClean & Sober(ドラッグやアルコールを一切、やっていない)期間が2ヶ月から半年あること、というのはここの最重要条件のひとつです。

このドラッグやアルコールフリーというのは、どこでも重要度高の条件です。

で、マネージャーがクライアントに聞いたんです。

どれくらいの期間、クリーンを保ってるの?

クライアント:

3年!

わたし:

それはちょっとちゃうやろ、

一年ほどやね。アンタ、ずっと最近まで入院だったからね。

その前はやっとったでしょ。

クライアント:

ちゃうで、3年間、クリーンなの!

ホームのプログラムマネージャー:

じゃ、最後にドラッグやったのは、いつ?

クライアント:

昨日ニコニコ

大麻、買ったんや。

わたし:

昨日! .... 絶句 叫び叫び叫び

クライアント:

大麻は麻薬とちゃうやろ

わたし:

大麻は麻薬やでっ、ま、や、く、

クライアント:

あ、そうヒヨコ

でもクラックみたいにハイになったりせんで。だから、いいんや。

ホームのプログラムマネージャーとケースマネージャー:

沈黙 ドクロドクロドクロ


このすぐ後、インタビューは終了。

あー、こりゃアカンわー。

ホームは絶対に断ってくるわー。

この人、今すぐにグループホームに移らないとまたホームレスになるのに。

君は分かってないやろー。
毎回、会う度にドラッグの話して、クリーンでいることの重要さをさんざ、話してきたのにー。

本人は何処吹く風。

こうしてICMの苦労は徒労に終わり、更なる苦難が待ち受けているのです。

今に始まったことじゃないけど、道のりは長いわ。






クライアントを送り届けて、帰りの電車のプラットホーム。

駅は静かだったけど、入ってきた電車は下校時の高校生で満載。

けたたましいエネルギーで大騒ぎ。

大人たちは隅に押し寄せられた感でした。

私も大昔はあーだったハズよねぇ。





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