$をもらうのはラクじゃない話 | フィラデルフィア ICM 便り

フィラデルフィア ICM 便り

ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

前にちょっと書いた連邦からの福祉生活補助金。


このSocial Securityからの援助金の種類は幾つかあり、そのための受給資格は様々。夫の積み立てた掛け金のおかげで寡婦がその恩恵を受ける例もあり、子が親のおかげでその恩恵の福祉金を毎月、もらってる例もあります。


私のクライアントにも、亡夫の名の下で生活援助金が毎月出ている例や、もう50代の人が父の名の元の福祉金で毎月、生活している例もあります。ややこしいのよ。私もまだ、勉強不足。


ホームレスのクライアントのほとんどの場合は、Social Security Income (SSI)と呼ばれる心身障害で就職不可と公的に認められた人たちへの福祉金かSocial Security Disability Income (SSDI)と呼ばれる、ある一定の就職歴を満たしていて、かつ、現在は心身の事情で就業不可な人への福祉金か又は、その両方を受給してます。


これらの福祉金の受給資格を取るのには、申請の長―いプロセスを終えなければなりません。心身の障害を証明する医療書類や医療の経歴も全て、Social Security側に提出しなければいけないので、事前準備は必須です。


この上に、何ページもある申請書類を記入して、電話か面談で係官とインタビュー。この後はお役所が申請書類を検討して、更に(特にメンタルイルネスが就業不可の疾病として記されている場合は)お役所が選んだサイコロジストによる再診断が義務付けられるケースがほとんど。


その後、再度検討に入って、最終決断となるんです。

この最終決断はソーシャルセキュリティ専門の裁判に上がって、裁判官によって判断される場合も多し。むろん、クライアントが裁判に出頭して、裁判官やドクターを含めた専門官達の質問に答えます。


私もクライアントのためにこんな裁判に出たことが何例かあるけど、しんどいもんです。裁判になるようなケースでは、弁護士会などが斡旋してくれる無料弁護士を雇って、裁判に備えて準備をします。何人もの熱血若手弁護士とクライアントのために一緒にお仕事をさせていただきました。皆、ボランティアでも、真剣でいい仕事をしますよ。自己の経歴にも繋がるので、気も入るようです。


読んでるだけで「なんじゃ、そりゃーUFO」って言いたくなるでしょ。


想像できるように、全プロセス踏破に数ヶ月から、難しいケースでは一年近くかかる場合もあります。こんな待ち時間の果てに受給を認められないケースもあるんですよ。特に、アルコール・ドラッグ中毒の気が見られる場合は、きびしいです。就業不可とは見なされません。


あー、書いてるだけでしんどくなってきたわー。


なんでこんなこと書く気になったかって言うと、実はこの数週間、その絡みですったもんだしたクライアントの件があり、この金曜はソーシャルセキュリティとその人のSSI申請の電話インタビューなんです。このインタビューにいたるまでのセッティングも、多々の事情で大変やったの。


この後もう一件、似たケースでSSI申請の大立ち回りをしなければいけません。ホンマに似たハプニングや問題が続けて起こることが多いのは、マーフィの法則ならぬ、何と言うんやろー。おかげで私は普段にも増しての書類の山の下で力なく喚いております。

愚痴こぼしになっちゃったおやしらず


フィラデルフィア ICM 便り-CAM00439.jpg
今日午後遅くに訪れたフィラから電車・バスで45分くらいの北東部。

ごくごく普通で、ちょっと肌寒くて強い風の吹く、青い空の印象的な日。