リンカーン | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

昨日、銃規制法案のすったもんだの件をちょっと書いて思い出したのが、最近見たスピルバーグの映画「Lincolin」。



こちらは1865年にリンカーン大統領が憲法修正第13条(奴隷制の廃止)を下院通過するために議会の賛同を得るまでの論争やリンカーン派の面々が奔走する各議員へのロビー活動がメインに描かれてます。いつの時代も同じやなぁ。



すでにドロ沼で犠牲も多大な南北戦争を終わらせるのが必須でもある故に、第13条を今、立法しようとがんばるリンカーンと内閣メンバーの「戦争終結第一」の論争。第13条立法化を終戦後に持っていけば、南部の反発・拒否が見え見えなので、何とか両方をいいタイミングでと図る大統領の決心と苦悩もちょっと見せるドラマになってます。



映画ではリンカーンが最初からガンと第13条を押し切っていたように描かれてますが、実際にはすぐにははっきりと「奴隷制廃止」の姿勢を出せなかった背景もあるようで、奴隷制廃止論者達をイラつかせた「待ち」の時期もあったようです。



ケンタッキーの裕福な一家の出身であるファーストレディのマリー(日本式だとメアリーと呼ぶべきなのかな)は教養が高く、ホワイトハウスでは多くの接待、パーティのセッティングや兵士の慰問などに力を入れていたようです。映画では彼女の神経質で鬱気味な性格と(躁うつ病だったと言う説もあり)夫婦の軋轢、リンカーンと4人中ただ一人、後まで生存した息子のロバートとの葛藤も少し、表現されてます。


マリーはリンカーンが大統領就任後はいつも後ろに取り残された寂しさを募らせていて、それを満たす為に買い物中毒に落ち込んでいた人です。リンカーン死後は精神転落の一途で、後は精神病院にも息子に放り込まれていたくらい。最後は寂しいものだった様子。



そんなコモゴモの背景がちょっとづつ入ってる映画でした。ダニエル・ディ・ルイスとサリー・フィールドの演技は真に入ってた。このふたり、撮影中は頻繁なテキストメッセージのやり取りなどで、実際の夫婦間のテンションを上げる役作りをしたようです。



見る価値はありましたよ。ニコニコ

今夜はTVDownton Abbey

これも楽しみ音譜


映画のポスター、お借りして貼り付け