クライアントの中には未だにストリートホームレスをやめられない人もいます。
シェルターは盗みや喧嘩が日常的に起こるので(まぁ、これはホント)安全と感じないとか、心の病のせいで他人と交流を持つことが難しいとか、外で飲んだくれたり、ドラッグ使ってる方がいいとか色んな理由があるんだけど、その中でも「タダのお金とものが向こうからやってくる」ので不自由しないというのもかなりアリ。
これって、お金や食物をお恵みする通りがかりの人達がいるってこと。中には定期的にやってきてサンドウィッチやソーダや小銭を与える人もいるほど。これ、何の助けにもならんのですよー。「座っていて小遣い銭や食物が得られるなら、なんで規律がアレコレあるシェルターやグループホームに住まなあかんねん」となるわけです。
私が道に座ってそこに居ついてるクライアントと話して説得してる最中でも、人がソーダや小金を彼に与えていくんです。「ものをあたえないでくださいっ!」と叫びそうになり、ハタと「まるで動物園の檻の掲示みたいやないか」と思い、そんな言葉すら出なくなってしまう苦い状況もありました。与えていく本人にとってはチャリティの感覚でしょうが、これほどクライアントの「人生変えよう」という気を萎えさせるチャリティはない。こうしてストリートホームレスはがんばって動かなくなるんです。ドラッグや酒にそんな施しをつぎ込んでしまうだけの人もいるしね。
クライアントの中にはホンマ、一流の物乞いプロもいて、そんな一人の女性のクライアントの稼ぎはハンパない。女性のホームレスということもあるでしょうが、彼女は何というか人を引き止めずにいられない雰囲気があるんです。$10、$20と通行人が与えていき、一日の終わりには$100かそれ以上稼いでることもあり。今のようなホリディシーズンには$200、ポンと渡していった男性もいたそうで(そんなことも一度や二度ではない)、私思わず、「わたしもアンタと一緒に座るわっ」と叫びましたー。
チャリティ気分したいなら、道に出物乞いしてる人に施しするんでなく、シェルターやスープキッチンがもっとできるように信頼できるところに寄付金を提供した方がポジティブなんだけどな。