青空アパートとその住人 | フィラデルフィア ICM 便り

フィラデルフィア ICM 便り

ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

今日はストリートホームレスをやめようとしないクライアントの一人を探しに行って、その人を見つけた所で見たのは居ついてる場所に広げられた青空アパート。食べ残しがまだ入ったプラスチックの入れものから、敷布、ブランケット、その上、枕まで。


そんな枕、どっから取って来たんや!?


青空ベッドルーム、結構人通りの多い道にですよ。当の本人は調子よく青空アパートのすぐ近くでタバコを吸いながらリラックス。すっかりその一角の住人の様子でひょうひょうとしてるのには言葉もなし。


こんな風に外に居ついてる人達は情報通で皆、どこからか必需品を調達してくるんです。

数年前に同じようなパターンでストリートホームレスしていたある男性はいつも見る度に違う服を着てる。ある時なんかナント、毛皮コート(フェイクファーと思うけど。オバサマが着るようなゴージャスタイプのコート。どっから見ても女もの)を着て、いつものように地べたに座ってる。

あの毛皮コートはいったい、どっから取ってきたんやー。あせる


彼の満足げな顔に問いただす力もなくしてもうた。この人、病院のナースのうわっぱりとパンツを着てたこともあって、あれも怖かった。どこからそんな服を頂戴してきたのか、聞いても謎が膨らむばかりで、途中であきらめてしまった。


自分が居ついてる歩道にある新聞・雑誌店(ミニ版キオスクみたいな店、フィラのダウンタウンのあちこちにあります)と馴染みになってて、タバコの差し入れから、はたまた困った時は金銭の援助まで受けていたクライアントもいます。


皆、情報通でどこで何を調達できるか知ってるし、居ついてるエリアでのサポート網も出来上がってる、という訳で益々青空アパートから動こうとしない。


くだんのクライアントは長年、こんなパターンで生活してきてるので介入は難しい。とにかく今は、定期的に彼の青空アパートを訪れて話をしていくという段階です。あせらず、じっくりと見守り、介入のタイミングを待つとしましょう。、