健康問題があるクライアントも多いので、彼らを医者やERに連れて行く度に患者をケアするプロバイダー側の態度の様々も見る羽目になります。医者や看護婦などのベッドサイドマナーと呼ばれるソフトスキルですね。
精神病がある患者に配慮が出来ない医者、看護婦も多々いるんですよ。精神病があるからと言う以前に、患者を個人として尊重した対応が出来ない医者、看護婦もいます。
以前、シニアシチズンであるクライアントをマモグラムに連れて行った時の事。
私のクライアントは本人確認の為に生年月日を看護婦に聞かれた時に、へそを曲げて返答を拒否したんです。というのも、ご存知のようにこちらではファーストネームで呼び合うことが多い。これは医院でも同じ。でも彼女はOld Schoolの(昔気質)の70代の頑固、強気の姐さんです。自分の孫ほどの年の看護婦が高飛車な態度でファーストネームで自分を呼んで、しかもすでに付けさせられた患者確認のブレスレットにすでにある生年月日を言えと言われて、気に食わないことこのうえなし。姐さんは「私はジェーン(仮名)じゃない。Mrs. Smith(仮名)です!」ときっぱり。生年月日の確認も拒否した。
すったもんだの末、今度はスーパーバイザーがやってきて「あなたはもっとCooperativeになってもらわないと困りますね。」ときたんです。このCooperativeというのはよく使われるんですよ。プロバイダーの指示に従順に従えみたいなニュアンスの方が強い表現で、私はきらいです。このスーパーバイザー、私に「彼女、精神病あるんでしょ。こんな非協力的な態度では施術出来ませんね。」ときたんで「ジェーンはシニアのOld Schoolなのでその辺の尊厳の配慮をしてもらえませんか」と言っても分かっていない様子。「オマエは彼女が自分のおばあちゃんだったらそんな態度、取るんかよー。」とこっちが頭にきたんです。
とにかくクライアントを落ち着かせるのが先決なので、関西人の文句炸裂はがまん。マモグラムを拒否まで始めた彼女をなだめて、何とか終了しました。幸いにマモグラムを撮るテクニシャンはクライアントにきちんと対応できる人だったので、姐さんは後に気を取り直してやれやれ。乳ガンの疑いのあった後のフォローアップの検査だったので、大事だったんですよ。
こんなこと、あきれたことです。皆、医者や検査には不安な気持ちや痛みを押してきているもの。年齢や人種によるカルチャーの違いで、言った側が意識しないショックを与えることもあるし。プロバイダーは上手に患者の様子や言動を読んで、柔軟にサポートが出来ないと失格です。それを「精神病があるんだったら難しい患者」とレッテルを貼って、見下すような態度で基本的なマナーが出来ないとは情けない。
こういう経験、クライアントをあちこちの病院、検査に連れて行くなかで時々あるんです。自分にとっても反面教師的な経験かな。
いい体験もありますよ。それも勉強になってます。前に話したER行きになったクライアントの検査の時にはポジティブに勉強になるプロバイダーにも会いました。
いい体験の話もまた後ほど。