ウクライナ戦争が始まってから4年が過ぎたが、膠着状態が続いて終息の見通しがたたない。


ウクライナ戦争が始まってから9ヶ月経った頃、この件について一番信頼ができる小泉の本を手にとった。小泉は両国の戦力分析をするが、肩入れや安易な予測はしない。


国力を比較したらロシアが圧倒的に有利。

短期間で政権転覆を狙った電撃戦に失敗したロシアが、消耗戦に切り替えたものの、ウクライナを圧倒するに至っていない要因、なぜ終わらないのかなど解析して論じる。


ウクライナ戦争を教訓として、最終の第5章で、日本はいかにロシアと向き合うべきか?を論じる。


目の前で起きている侵略やその中で死んでいく人々を見殺しにする「あらゆる戦争に関与しない、交戦国のどちらにも与しないという平和主義」ではなく、 信憑性のある抑止力の維持・構築を提言する。


現代戦争論インタビュー







戦略学・地政学者の奥山真司により、2023年12月に著された本。


2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻してから、いろんな人がそれぞれの立場で書いている地政学の本を読んできた。


一番最初に読んだ地政学の本は、奥山真司によるものだった。


今回読んだのは、奥山による、新しい戦争の時代の「戦略的思考」の本。


奥山は地政学を専門に研究してきた人間として、2010年代から20年代にかけて、中東・欧州が戦乱に巻き込まれ、中国の台頭が脅威となってきた「リアリズムの世界」で、日本の安全保障環境を冷静に議論できる環境づくりのためには、日本国民にも広く一般的に「戦略的思考」への理解が必要と考えて著した。


戦略論における核心的な概念は、「パラドキシカル・ロジック」。

かみ砕くと、「アクション・リアクション」。











司馬遼太郎全集第47巻の「街道をゆく1」に収められている「人間の集団について」は、司馬が1973年4月1日〜13日までサイゴンに滞在した体験に基づく。


「街道をゆく」のモンゴル紀行は、1973年8月下旬なので、その4ヶ月前の旅になるが、「街道をゆく」の紀行とは別物のようだ。


それもそのはず。時は、パリ和平協定が締結されて、米軍が撤退したばかり。北ベトナム軍・ベトコンと南ベトナム軍の戦闘は内戦の形で続いており、いつ戦争が終結するか不透明。


このような状況に陥らさせた米、ソ、中のイデオロギーや民族主義の押し付けへの批判、ベトナム人の国民性に光を当てながら、「人間の集団」について考察する。


文明論的には、中国文明の影響を受けたベトナムとインド文明の色濃いカンボジアやメコンデルタの先住民族チャム族の対比が興味深い。


ベトナム戦争は、2年後にサイゴンが陥落して終結する。

そして、司馬が可能性としてあげた「アジア型共産主義」の形で統一され、その後「ドイモイ」でベトナムは経済発展していく。


昨年までの仕事の関係でベトナム人スタッフと一緒に仕事をしてきたが、多くは北ベトナムの出身者。皆、真面目で優秀だった。


南ベトナムの出身者を思い浮かべたら、学習支援で担当している生徒の母親が、メコンデルタのベンチェの出身だった。

生徒が里帰りすると、ベトコンの銃器が展示されていると言っていた。


(Wikipediaより)