受験界隈ではよく「遺伝か環境か」とか「才能か努力か」といった二項対立が話題になります。しかし私の感覚では、二項対立の関係ではなくどちらも寄与があり、かけ算のようなものを考えるべきだろうと思います。そして中学受験の場合には、10〜12歳という発達途上の年齢で取り組む性質上、子どもの発達段階の個人差(成熟度)というファクターの寄与度がかなり高く、しかもやっかいだと思っています![]()
ちなみに、過去に「遺伝か環境か」というテーマについて(2)まで書いたのですが、(3)を書かずに止まってしまいました。結構反響があり、たくさんの方が色々書かれるのを読んでいるうちに書きにくくなってしまい…
中学受験の伴走をしていると、半年くらいでも脳の発達段階が「本人比で」明らかに成長していることをたびたび感じます。発達段階(成熟度)が進むと例えば、指示を抽象的に理解できる、(同じことを何度も言われなくとも)ミスを振り返り修正できる、感情と学習を切り離せるといった変化が起きてきます。
逆に幼いうちは気分に左右されやすい、反復学習が苦手、今がすべてになりやすい、同じことを何度言われても頭に入らない、といったことがあると思います。伴走していてなかなか大変です![]()
これらは大人の感覚からすると「地頭」と見分けがつきにくいですが、発達段階(成熟度)の問題であれば単に成長のタイミングがまだきていないだけです。しかし中学受験ではそんな発達段階の個人差が最も大きく出る年齢帯で準備をし、入試を受けるという構造があります。
日能研のカリキュラムは「尻上がり」型になっていて、大手塾の中では発達段階の影響を考慮している方だと思っていますが、それでも、ついていくには一定以上の成熟度を求められます。中学受験をするか高校受験にするか、どの塾を選ぶか、どう伴走するかなどを考える際に、発達段階という観点はとても重要だと思います。
本テーマではまだ書き足りず、また発達段階(成熟度)と地頭の見分け方は?という声もいただいており、まだ次の記事でもう少し思うところを書こうと思います![]()
関連過去記事





