連載の4回目です。
自分の頭の中を整理するために書いています。
偉そうな感じに見えたらごめんなさい。そういう意図はありません。
↓前回の記事
算数の文章題を解く時のプロセスについて、
①問題を読んで理解する(情報を整理する)…読解力、情報整理力
②試行錯誤をして方針を決める…思考力
③計算して答えを導く…計算力
(④見直しをする)
と書きました。今日は③について書きたいと思います。
方針が決まって式が立って、ここでようやく計算に入れます(ここまでが難しい)。
よく「公文で計算力だけ鍛えても…」と言われるゆえんでしょう。
なお、問題によっては②と③を行ったり来たりするような問題もあります。
ただ、ここまでが大変なのに、せっかく式が立っても計算力がないと答えにたどりつけない!できたつもりでも合ってない!考え方は合っていたのに結局ほとんど点をもらえない!ということになります。これは結構辛いです。
そして計算の部分に心理的なハードルがあると、②(思考力)で頭を使うための時間や心の余裕が生まれません(これはテスト中にも、普段の勉強にも言えることです)。
逆に計算が難なくできる状態になっていれば、②(思考力)で方針が決まって式が立てば「もうできた!」という気分になるのです。
なので、私は「たかが計算、されど計算」と思っています。
やはり、入塾までに四則計算が分数・小数含めストレスなくできる状態にしておくことが、マストではありませんがベターでしょう。
この③(計算力)の訓練としては、圧倒的な繰り返し演習量と、段差なく丁寧に難しくなっていくという点で、私としてはやはり公文を推します。
しかし市販問題集など、代替手段は他にいくらでもあると思います。
導入としてはくもん出版の「いっきに極める」も良さそうです。
これだけでは演習量が全く足りないので、
「マスター1095題」の4年→5年や「でる順過去問 計算」などをやっていくのも良さそうです。(「ドリルパトロール」で良さそうと思っただけで、実際はやってません。)
また、上位級までいけるのであればそろばんもとてもおすすめです。
桁数の多い計算を暗算できるようになり、計算が格段に速くなりますし、
筆算や途中の式が少なくて済むと、問題用紙がぐちゃぐちゃにならない(それは思考しやすく、間違いにくくなることにもつながる)メリットもあります。
副次的な効果としては、脳の処理能力や集中力も鍛えられそうです。
世間には「公文かそろばんか問題」というのもありますが、
両者は相反するものではなく、鍛えられる部分が全然違っています。
ですので、両方やると相乗効果があります。
我が家は「公文もそろばんも」を選び、今のところそれを実感しています。
前回までに書いた「アハ体験」の大切さとは一見矛盾するようですが、
私は計算はつべこべ言わずに反復練習すべきと思っています。
それも徹底的に
思考力もアハ体験も、まず計算力があってこそです。
もちろん計算にも、やり方の工夫や数の感覚など、
頭を使った方がいい部分はあります。
でもそれはどこかの段階でまとめてやってもいいと思います。
立ち読みした限りでは「計算名人 免許皆伝」はよさそうで、
どこかのタイミングで取り組みたいと思っています。
計算力を鍛え上げるには相応の練習量が必要で、時間もかかります。
一方で思考力を鍛えるには「年齢の壁」も結構大きいですし、
教える人の力量の差も出やすいです。
そのあたりを総合的に考えると、低学年ではまず「読み書き計算」を鍛えつつ日々の学習習慣をつけておき、だんだんと入塾準備、そして入塾と、思考力型の勉強に変えていくのが良いかなと思っています(完全なる私見)。
次回でまとめます。