先日の「勉強のモチベーション①」の続きです。
大学(理系)の勉強は、実験が増えるものの、それでも3年生までは授業が中心のいわゆる「勉強」が続きます。憧れていた大学の勉強も、意外とそれまでの延長という感じでした。
4年生になり、研究室に配属されてからがいよいよ研究生活の始まりです。そこからは、それまでの「勉強」とは全く内容が異なります。
おおまかな研究テーマは先生から与えられますが、具体的に何をどう進めていき、最終的にどう成果としてまとめるか、かなり個人の裁量の部分が増えてきます。
研究というのは基本的に世界で初めてのことをするものであり、進め方の方法論はそれなりにあるものの、やってみないとうまくいくかも分からず、用意された正解もありません。そうなると当然のことながら、テストで点を取る能力とは違った能力が必要になってきます。
どういう実験水準を組んでどういうデータを取るか、データからどう考察してどんな結論を導くか、次にどう展開するか。自分で考えないと、誰かが決めてくれるわけではないことの連続です。受け身姿勢の強い人と主体性がある人では大きな差が出てきます。
私はもともと「勉強」よりも「研究」がしたくて大学に入ったので、
研究室に配属されてからの研究生活は、とても充実していました。
それまでの「勉強」はこの研究をするための準備期間で、ようやく準備を終えて人生の本編が始まったという感覚になりました。

大学院を経て、企業で研究開発をするようになり、そこからは関わる人の数や幅が激増しました。社外、社内の部門外、部門内の上司、同僚、部下。やはり組織で生きていくには、人とうまくやっていくことの大切さもウェートが高いですね。また、組織としての利益を考えなければいけない事情も出てきます。
先日も「採用面接と子供の教育」で書きましたが、私は採用面接にも携わっていますし、学会に行けば、大学院生のポスター発表を見て議論することも多いです。
色々な学生さんと話しをすると、受け身的な姿勢が強いか、それとも主体性があるかというところは人によりかなり差のある部分で、しかもそれは一対一で話すとものの数分で分かるものです。
学力はとっても大切だと思う一方で必要なことの一項目に過ぎません。意欲や主体性、多様な人とうまくやっていくコミュニケーション力など、学力をわりと直接的に使う研究や研究開発の仕事でさえ、他に必要な能力はたくさんあります。
そしてスキル的な部分は仕事を始めてからかなり磨かれますが、スキル以外の部分は、大きくなるまでの生活の積み重ねでできた、その人の「性質」のような部分がかなり大きいと感じています。そういったことをトータルで考えて、そして何よりまず子供を見て、子供のためにしてあげられることを考えていきたいと思っています。

なお、私がブログに色々と書いているのは、何かを自慢をするためでも、偉そうに講釈をするためでもなく、一番は、文章化して自分自身の頭の中を整理するためです。(私も人の話を聞いて心がざわついたり、ある側面だけを強調した偏った情報に振り回されそうになったりするものでして…)
それでも、もし部分的にでも共感してくれる人がいたり、
誰かの参考になる部分があるとしたら、大変嬉しいことです。
Mr.Children / 足音
夢見てた未来は それほど離れちゃいない
また一歩 次の一歩 足音を踏みならせ!
この足音を聞いてる 誰かがきっといる