腹筋運動で首が痛くなる理由 | 新潟・長岡の腰痛改善ピラティストレーナー信田純一のブログ

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新潟市、長岡市で腰痛解消に役立つピラティスの指導をしているトレーナー信田純一のブログです。
年に1~2回、指導者養成コースも開催しています。

おはこんばんちは、信田です。

昨日はPHI Pilates MatⅠ・ⅡInstructor養成コース2日目を開催しました。
受講していただいた皆さん、お疲れ様でした。

養成コースでもお話させていただいたのですが、今日はカールアップ(仰向けで頭を上げる動作)について書こうと思います。

「仰向けで頭を上げると首が痛い」

エクササイズを指導する方であれば、クライアントに言われたことがあると思います。
こういう人は、胸鎖乳突筋の筋腹が盛り上がって顎を突き出すように動作します。


顎を突き出した動作パターン

これは、上位交差症候群などのマルアライメント、呼吸の不良パターンなどによって頚部深部屈筋群よりも胸鎖乳突筋や斜角筋が優位になっていることが考えられます。

頚部深部屈筋群は、頭長筋、頚長筋、前頭直筋で構成され、頸椎が過伸展しないようにコントロールしている姿勢筋です。
頸椎を屈曲するというよりは、頭部を後方に引くような作用をするわけですね。


頚部深部屈筋群はこんな感じです。


実際にサービカルノッドのように頭部を後方に引くと、顎とのど仏の間あたりの筋が収縮するのを感じると思います。

この頸部深部屈筋群の収縮感を保ったままカールアップをしてもらうと、胸鎖乳突筋が目立たず、脊柱を長く持ち上げるような感覚を感じてもらえます。

中長期的な目でマルアライメントや呼吸パターンの改善を図り、短期的には頸部深部屈筋群の感覚入力や後頭下筋群のリリースなどを取り入れていくとよいかもしれません。