モラハラ夫に下女のように扱われる日々。
離婚したい
でもお金がない
離婚したい
でもいなかの狭い社会では噂の的になってしまって辛い
でももう我慢できない、離婚したい
そんな無限ループの中で、日々をやり過ごしている妻が、娘や友人たちに刺激を受けて行動を起こす…
この小説の中では、「秘かに離婚したいと思っている妻がほとんどだ」みたいな描かれ方だけれど、本当にそうなの?
先に読んだ『墓じまいラプソディ』でも思ったけれど、そんなに世の中の妻たちは夫に対して言いたいこと全部我慢しているの?
世間の目がーとか、子どもがーとか言いつつ、結局のところ夫(あるいは妻)が運んでくるお金をあてにしているから離婚しないしたたかな人もいるよね。
まあ夫婦の形は十人十色だから、外野がどうこう言うことでもないし、「ふーん、いろんな人がいるんだなー」とざっくりとした感想しか出ないけれど。
あまり共感する部分はないけれど、文章がとても読みやすく、テンポがよいのでさらっと読める小説だった。