40代の娘と80近い父親。
年の離れた兄妹のようだったり、激しくぶつかったり、腹を立てながらも、愛嬌ある父親を甘やかしてしまう娘。
20年前に亡くなった母親との思い出を軸に、これまで深く知ろうとしなかった父親の人となりをたどる、ジェーン・スーさんのエッセイ。
言葉のチョイスがよくて、文章がリズミカルで読みやすい。
感傷的な父親との美談みたいな感じかなと思いながら読み始めたが、なかなかの毒舌でおもしろかった。
おまけ
『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』も読んだけれど、こちらはインタビューエッセイのせいか、ジェーン・スーさんテイストはあまり分からなかった。
北斗晶さんとか吉田羊さんが興味深かった。