『天才 藤井聡太』 中村徹・松本博文 | ふぁいのだらだらな日々

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そのまんまのタイトルだな・・・ニヤリ

まあ、すごすぎる中学生なのは確かだ。
 
史上最年少でプロ棋士デビュー、そしてそのまま29連勝という驚異的な記録を打ち立てて世間を騒がせた藤井四段。
慎重に言葉を選びながらインタビューに答える姿はとてもおだやかで静かな印象だが、その経歴は華々しい。
特に、加藤一二三九段との関係は、いろんな意味でドラマチックだ。
 
まず、藤井四段のデビューが加藤九段がそれまで保持していた最年少記録を62年ぶりに塗り替えたということ、
そして、デビュー戦で、62歳6か月という最多年齢差で対局したこと、
この対局後、棋士を引退した加藤九段が今ではテレビで引っ張りだこの人気者になったこと。
 

本書では、若手有望株の20代棋士たちから見た藤井四段の姿や

将棋界の頂点に君臨する羽生善治二冠や渡辺明竜王のコメントも寄せられており
中身の濃いおもしろい内容だった。
 
渡辺さんの「どのくらいの棋士になるのか、ある程度分かるようになるのは三年後くらいではないか」という言葉が興味深かった。
飛び抜けた才能を持っているのは間違いないけれど、なにしろまだデビューしたての中学生だものね。
これからどんどん強くなって、30年後くらいには羽生さんみたいな絶対王者になって
さらにその30年後くらいにはひふみんみたいになってたら本当にすごいよね。
 
『3月のライオン』の影響で、少し将棋をかじってみたけどすぐに挫折した私としては
ただただ藤井くんの活躍を楽しみに見守るばかりである。