今週は食に関することわざです。まずは「酒は百薬の長」です。年末年始と何かとお酒を飲む機会が多く、沢山飲まれた方も多いのでは?このことわざは古代中国のもので、日本でも江戸時代の本草学者、貝原益軒が「酒はほろ酔い加減であれば長生きする」と『養生訓』に書きました。確かにほろ酔い程度のお酒なら、血のめぐりがよくなり、精神的にも楽しく、ストレスも解消出来るので、結果的にお酒が健康につながるでしょう。お酒の中には身体によい栄養分を含むものもあります。日本酒に含まれるアミノ酸やビタミンB6には、身体を活性化する働きがあります。赤ワインにたくさん含まれる抗酸化物質ポリフェノールには血管を健康にする働きがあり、美食家のフランス人の健康を守っていると言われています。しかし、どんなお酒でも飲み過ぎは逆効果です。アルコールを分解する時に発生するアセトアルデヒドが増えすぎて、悪酔いをしたり、肝臓に負担をかけてしまいます。日本人はお酒好きの人種ですが、体質的にまったく飲めない人が約10%もいるそうです。自分の身体を相談しながら楽しい付き合いをしたいものです。
 次は「酸っぱいは成功のもの」です。「失敗は成功のもと」と言いますが、健康には「酸っぱい」も役立ちます。見ているだけで口の中に唾が沸いてくるすっぱい梅干は、江戸時代には薬として大切にされていました。酸っぱさの元はクエン酸です。身体の中でエネルギー代謝に使われ、疲れをスムーズに癒す働きがあります。肉食・飲酒で酸性に傾いた身体を調節する働きもあります。酸っぱいものを食べる時に増える唾液にも秘密があります。唾液の中には消化酵素の他に、ラクトフェリンと言う免疫物質が含まれています。ラクトフェリンは、お母さんの初乳に多く含まれている事がよく知られています。赤ちゃんの免疫力を高め、健康を守る働きがあります。唾液の中のラクトフェリンは、口の中で抗菌・抗酸化の働きをし、口内環境を整え、身体を丈夫にする働きが期待されています。梅干だけでなく、レモンや酢にも同じような酸っぱいパワーが期待出来ます。
今週はまず、「笑う門には福来る」です。

最近では「笑い」のもたらす様々な健康効果が明らかになり、注目を集めています。まず笑うと全身の筋肉がまんべんなく使われます。すると血行が促され、内臓の働きが活発になるだけでなく、ゆっくりとしたウォーキング並のエネルギーが消費出来るのだとか。また「笑い」には免疫力をになうNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を高める働きもあります。健康な人でも身体の中では1日に数千個のガン細胞が発生していますが、NK細胞がきちんとその役割を果たしていれば、ガン細胞の悪さを食い止める事が出来ます。「笑い」はアレルギー予防にも役立つとされ、近頃増えている花粉症やアトピー性皮膚炎にも、よい働きが期待されています。逆に「怒り」ではどうでしょうか?「一怒一老、一笑一若」と言うことわざもあるように、怒るとストレスが増え、老化も進んでしまいます。笑いは人間関係の潤滑油でもありますし、毎日を笑顔で健康に過ごしたいものですね。

「笑い」のコツとしては、
・笑う時は声を出す 
・1日15分は笑う 
・口角をキュッと上げる 
・作り笑いでも効果あり です。

でも難しい事は考えずに笑って下さい。
 
次「子供は風の子」です。日本の冬は、昔は今よりもずいぶん寒かったはずです。それでも冬の冷たい風の中、子供たちは元気に遊んでいたことでしょう。私が小学生の頃も真冬でも半袖・短パンの男の子がいて先生に褒められていました。(去年同窓会で会ったら、ただの中年太りのおじさんになっていましたが・・)しかし、現代っ子には「風邪の子」が増えているようです。例えば、今や冬の風物詩のようになったインフルエンザは、意外に歴史が浅く、明治23年に始めて新聞記事に登場しました。次第に生活が便利になる反面、日本人の身体が弱くなってきたのかもしれません。最近の研究では、実は子供の方が大人よりも寒さを感じやすい事が解っています。一日中厚着で室内にいるのも困りものですが、身体を鍛えるつもりで無茶な薄着はさせない方がいいようです。寒さと風邪を防ぐためには、胴体の部分は温度調節しやすい重ね着をして、冷気が入る首や袖口はマフラーや手袋で塞ぎましょう。食生活に気を配り、緑黄色野菜や果物などビタミンやカロテンがたっぷり入った食べ物、シチューやスープ、鍋物など身体を温めるメニューを摂る事も大切です。
明けましておめでとうございます。今年も皆様の健康と笑顔を少しでもサポート出来たらと社員一同思っておりますので、本年も宜しくお願い致します。
今月は昔ながらの元気の知恵のつまった「かるた」について書いてみたいと思います。
 「腹八分目にお茶一杯」
意味は「腹いっぱいになるまで食べ過ぎないように気をつけて、さらに食後にお茶を一杯飲めば身体によい」と言うことわざです。食べすぎは昔から不健康のものとされ、江戸時代にはすでに「食を欲しいままにすると、病気になり、命を落とす事もある」と言われてきました。現代では「病気の三割は、食が原因」と言う説もあります。年末年始は暴飲暴食になりがちですが、食べ過ぎによる肥満・栄養の偏りには注意が必要です。ことわざのとおり「もう少し食べたいな」と言うタイミングで箸を置き、日本茶を一杯飲みましょう。お茶の水分でお腹が満たされ、過食が抑えられるだけでなく、お茶に含まれるテアニンの働きでホッと一息つく事が出来ます。お茶のカテキンには口臭・虫歯を防ぐ働きもあるので、食後にはぴったりです。
茶葉には、テアニンやカテキンの他、ビタミンCや食物繊維など身体によい成分がたっぷり含まれています。日本に伝わった当初は、その豊かな働きが認められ、胃薬として用いられていた程です。次第に庶民の間に喫茶が広まり、日本人の健康長寿に役立ったと考えられます。日本にお茶を普及させた栄西法師も平均寿命が20歳台だった鎌倉時代に75歳まで長生きをしました。「108歳」のお祝いを「茶寿」と言いますが、これは茶の字を分解すると「廿(二十)と八十八」になり、足すと108になる、と言う意味だけでなく、茶の長寿への効果も表していると言います。食後の一杯のおいしいお茶、是非生活習慣へ取り入れてみて下さい。