四季折々のめぐみ豊かな日本では、昔から旬の食材を大切にしてきました。旬の食材は、季節感を味わうことができ、おいしさもピークを迎えるからです。その上、栄養価が最も高くなります。お財布に優しいところも、うれしいポイントです。
また、旬の食材には、その季節に不足しがちな栄養素を含むものがたくさんあります。大根や白菜にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。精進料理では、豆腐とともに「養生三宝」と呼ばれ、風邪の予防に役立つと言われています。ほうれん草や小松菜は、冬に少なくなる貴重な葉ものの緑黄色野菜です。おひたしや炒め物に使って、しっかりカロテンを摂りましょう。
冷水から身を守るため、ブリやアンコウはたっぷり脂がのっておいしく、滋養強壮の成分も豊かになっています。
今年は12月21日が「冬至」となっています。冬至は1年のうちで一番昼が短く、夜が長くなる日です。この日から寒さはいっそう厳しくなります。古くから、「冬至にかぼちゃを食べると風邪を引かない」といわれています。実は、かぼちゃの旬は夏です。保存がきくので冬まで取っておき、栄養補給に役立てたのがそのいわれの始まりだと言われています。かぼちゃには体のバリアパワーを高めるよう働くカロテンが豊富です。
ゆず湯に入るのも冬至のならわしです。ゆずに含まれる香りの成分に気持ちが癒され、体の芯から温めて、冷えや風邪によいとされています。また、美容によいビタミンCも含まれ、北風でカサカサした肌もなめらかに整えるとされています。
ちなみに、かぼちゃは皮の緑色が濃く、ずっしりと重みのあるものが、おいしいとされています。切り売りされたものを選ぶ時は肉厚で色鮮やか、種がしっかり詰まっているものを選ぶとようでしょう。
旬の食材を上手に取り入れて残り少ない今年を元気に乗り切りましょう。
来週は「宴会」について書いてみたいと思います。