前回は血糖自己測定の具体的な事例から、
その測り方として、
【1】食物にフォーカスする
【2】運動にフォーカスする
【3】体調にフォーカスする
という三つの観測点からデータを集積するのも
けっこう役に立ちます、という話をしました。
私が、当時アドバイスしたかったのは、
コストのかかる測定を一回こっきりの
「測定値を見るだけのイベント」
で終わらせないで、
「自分の血糖値変化の傾向を
把握する材料にしてみましょうよ」
ということでした。
【1】の結果がコレクションできると
次のことがイメージできるようになります。
「このメニュー」を食べると、
「わたし」の血糖値はこのくらい上がるだろうな・・・
そこで、
【2】のコレクションの中から
「あの運動」をすれば、
「わたし」の血糖値はこのくらい下がるだろうな・・・
こんなふうに、
血糖値の具体的なコントロールを
少しづつですが、できる様になります。
忙しくて、そんなことはしていられない・・・
とおっしゃる方もいましたが、
そんな方ほど、忙しい日常の中で、
瞬時に、メニューの選択や摂取量を、
決められるようになります。
測定器をお持ちなら、
だまされたと思ってやってみてくださいよ、
と言って、やってもらいました。
その結果は、言わずもがな。
体重計無しのダイエットより、
体脂肪計、測定データ記録機能などのついている
体重計を駆使したダイエットの方が
ずっとずっとうまくいくのに、似ています。
外食の多いビジネスマンでも、
血糖コントロールは、決断すれば可能です。
また、
ケガをしたり、体調やストレスで
血糖値は変動することも、
事実としてわかっていますから、
そうなった時の、
「わたし」の現実
を材料としてデータ化しておくことは
大切だと思います。
以上は、日常生活を断片的に捉えて
それに対応する「血糖値」を
確定してゆく作業で、財産になります。
しかしこれだけでは、
もったいない。
日常生活を連続する事象として捉え、
その十数時間のあいだに
何回か血糖値を測定する
と言う作業が、とてもとても有益です。
この作業は、
上記の【1】【2】【3】を
さらに、価値ある財産にします。
「わたし」の血糖値の変化を知ると
「わたしの膵臓」や
「わたしの肝臓」
「わたしの腎臓」などの臓器たちが、
高血糖という「恒常性の乱れ」を
修正しようとして、
一生懸命働かなければならないことや、
高くなった血糖にさらされる
「わたしの組織たち」
のストレスのこと・・・、
様々なことをイメージできるようになります。
その時の「わたしの仲間」への想いが
望ましくない生活習慣を打ち切る「力」
となるはずです。
「わたしの仲間」をいたわり
然るべき恒常性を維持できるようになること
が、わたしの言う「根治」です。
今日も素敵な一日でありますように。
お会いできてうれしいかぎりです。
(保健医療における治療の範疇ではありません。
あくまでも私的なアドバイスですのであしからず。)