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糖尿病を根治させる究極の技

百戦錬磨のスーパー薬剤師「糖尿根治メンター品川俊徳」が
あなたやご家族を経過観察医療の蟻地獄から守ります。
[*当サイトで糖尿病とは2型糖尿病を指します]

私の友人が「糖鎖サプリメント」を飲んでいると言うことで、


これを飲むとどれくらい血糖値上昇をもたらすのか?


それとも血糖値には影響しないのか・・・という


問題(?)に遭遇。


ここで言う「糖鎖」が「単糖」が連なったものなら、




「問題」は、そこにブドウ糖が


1個でも2個でも並んでいるかどうか


だけの問題になって解決です。




並んでいるブドウ糖の数に比例して


血糖値は上がりますね、


通常はそう考えてよいと思います。




どんなすぐれた糖鎖でも、


役に立ちそうにない糖鎖でも、


糖鎖そのもの自体は


私たちの「からだのなか」には入れません。




理由は、「糖の吸収」の記事を見ていただくと


うなずけると思います。




血糖値上昇に大きく反映されるのは


「ブドウ糖」でしたね。
「果糖」も少し上げますね。






ついでに、


糖質サプリメントについてですが、


恥ずかしながら、というか何というか、


わざわざそれを「摂取する理由」が、


私にはわからないのです。


私の勉強不足だったらすみません。




私が糖鎖に関係する研究をしていたのは


二十年以上前になるので、


浦島太郎になっているのだとすると


ゴメンナサイ。




糖鎖に関わる私の論文はたった2本ですが、


J-GLOALで検索していただくと


でていると思います。




僭越ながら、私の考えを書きます。




・糖鎖は糖類のつながったもの。


・細胞膜の表在タンパクからはえた、ひげのようなもの。


・細胞の挙動、ある種の性質を決める因子のひとつになる。




あたりが私の知識です。




私がイメージしている糖鎖が


糖鎖サプリメントの正体だとすると


それを「経口摂取する理由」


がわたしにはわからないのです・・・。




まず、


糖類だから吸収は「腸管から」ですね。


当然、酵素でバラバラに分断されてからの


吸収ですね。




数種類の糖は当然、
吸収後まず肝臓→代謝経路(または血液循環)。




ネットなどで、「糖鎖サプリメント」について


読んでみましたが(ちょっとだけね)、



・・・細胞表面にヒゲのようについている・・・とか、


糖鎖は細胞同士や細胞外から内への情報伝達、


免疫やホルモンの働きなどを調整することで


タンパク質や脂質の品質管理をしています・・・




だから大切です・・・・。


大切だから、じゅうぶん摂りましょう・・・



ということなのだと思います。




でも、ちょっと待ってください。


糖鎖の部品(単糖)が体内に入るわけですけど、


それをいったい誰が必要な配列に並べて


働いて欲しいタンパク質にくっつけるのか。




というよりむしろ、


表在タンパクからはえているひげ・・・そのものは、


つまり糖鎖は不足しているんでしょうか・・・・?


そんなことはないんだと思うんですが・・・。




毎日、想像を絶するタンパク質合成が


連綿と続いているのが


私たちの「からだ」ですよね。


60兆個といわれる細胞が破壊と誕生を繰り返しているわけです。




ふつうの細胞は膜構造で、


それはリン脂質2重層という構造で、


そのなかに表在タンパクというのが浮いていて


そこからヒゲ(糖鎖)が生えてます。




これは細胞ができるときのセットです。




つまり、糖鎖は私たちの「からだ」のなかに


ふんだんにあるのが、大前提ですよね。




それはどういうことか・・・。



糖鎖はどんどん作られていなければ


成り立たない話です。




数種類の構成糖鎖は


ふんだんに用意されます。




それはどこで?


ふつうは肝臓です。




私たちのからだはすぐれています。



肝臓でブドウ糖からさまざまな種類の糖は合成できます。


合成と言うとオーバーですが・・・。




ではその材料からどうやって糖鎖ができるのか?


それが問題です、この話では。




糖鎖(糖の連なり)をつくり出すのは


様々な酵素だと思います。




つまり酵素の組み合わせが


できあがる糖鎖に影響するはずです。



その酵素が糖鎖の種類を決めますね。






私たちのからだはすぐれています。



必要なものは、けっこうつくり出せるんですよね。


そうやって作られたものが


適所で使われれば適正だと思います。




その一連の流れの中で


材料だけたくさんあっても仕方ありません。



さらに壊れた糖鎖を、材料を飲んで再生させるというのは


かなり無理な希望だと思うんですが・・・。




また、


私たちがいただいている肉や魚などのタンパク質にも


糖鎖がたくさん付いてますから、


材料が必要なら、それでじゅうぶんだと思います。




サプリメントでもステーキでも


糖類に関しては、吸収される経路は、


共通だと思います。


その経路は、ただひとつ、


「例のドア」ですよね。




だから吸収しやすい糖鎖を摂取しても


ただ連なっている素朴(?)な糖鎖を摂取しても・・



そんなに有益さ加減には大差ない・・・と思う。


前者が特によいなんて考えにくいのですが・・・。




それよりも、糖鎖を摂ろうという意識は


必要ないような気がしていますが・・・。




糖鎖の組成を決めるのは酵素(と考えているのですが)


その酵素たちは、DNAの指示でタンパク質合成されます。



その情報は、


気の遠くなるほどたくさん配列した塩基ペア配列の


「どこからどこまで」で決まります。




その酵素を使って糖鎖はできあがるはずです。


毎日たくさん製造されてるはずです。




そのシステムに、


無理矢理、材料の糖を組み込むことには


あまり意味がないと思います、たぶん。




私が浦島太郎になっているだけなら


話は簡単なのですが・・・。


浦島太郎を現在に呼び戻してくださる方・・


どうぞ、ご指導お願いします。




新しい考え方を、


真摯に勉強する意志があります。




浦島太郎が間違っていないとしたら・・・、


ゆゆしき問題が浮上します。




あまり意味のない糖鎖摂取のために


高価な特殊(?)食品が流通するのは・・・


気になるところです。




気になっていたことを書かせていただきました。




今日も素晴らしい一日になりますように。



ところで、果糖はどうして冷やすと甘くなるんでしょう。




これは、純粋に化学の領域の話です。




果糖(フルクトース)は水の中に溶け込んでいるとき、


いくつかの構造上の違いのある形で存在します。




それが



  • α-D-フルクトピラノース 

  • β-D-フルクトピラノース 

  • α-D-フルクトフラノース 

  • β-D-フルクトフラノース 


です。


温度や様々な条件で、この4種が様々な割合で混在します。




この中で一番甘さが強いのが、一番下の




β-D-フルクトフラノース (β-D-fructofuranose)




です。


温度が低くなると、


この形で存在することが一番多くなる・・・


つまり、この分子が一番割合として多くなるので、


甘くなるのです・・・。




単なる化学の話でした(笑)。


今朝は果物の糖について書きました。


糖といっても


ブドウ糖、果糖、ショ糖、ソルビトールなどが


絶妙に組み合わさって、それぞれの果物の甘さが


決まるわけで、実に奥が深そうな気がしましたね。




ブドウ糖の比率が多い果物は


黄桃や梅




果糖の比率が多い果物は


梨やビワ、りんご




ショ糖の比率が高い果物は


温州ミカン、バレンシア・オレンジ、


グレープフルーツ、ナツミカン、カキ、


スモモ、バナナ、パイナップル




などですね。




私は、梨やビワの甘さが好きですね。


小さい頃、


庭にあった木からビワをよく取って食べた記憶が


あるからでしょうか。




今日は、茨城県の常陸太田市というところの


梨屋さんによって、


傷物で半値以下の梨を買ってきました。




果糖が多いのでちょっと冷やしていただこうと思います。




【果物摂取の適量は?】の続きに記事です。
最近の記事の一つ前からお読みください。


もう少し、現実的な話として・・・・



「1日80kcalが適量」という考えがあります。


具体的には、例えば、その80kcalに相当する

分量で考えましょう。以下は80kcal。

計算してみました。

糖質全量はソルビトールその他のばらつき考慮。

________________________

みかん 180g(中3個)


可食部重量144gに相当

________________________

/炭水化物21.6g、そのうち食物繊維1.8g



☞80kcalあたり(可食部144g)の糖質の内訳、

果糖2.7g/ブドウ糖2.7g/ショ糖9.9g/ソルビトール/全量14.4~21.6

ショ糖由来の果糖は約5g

∴摂取される果糖は約7.7g


ショ糖由来のブドウ糖は約5g

∴摂取されるブドウ糖は約7.7g


________________________

りんご160g(中1個)


可食部重量160gに相当

________________________

/炭水化物23.4g、そのうち食物繊維2.4g



☞80kcalあたり(可食部160g)の糖質の内訳、

果糖8.8g/ブドウ糖4.8g/ショ糖4.0g/ソルビトール/全量16~20.8

ショ糖由来の果糖は約2g

∴摂取される果糖は約10.8g


ショ糖由来のブドウ糖は約2g

∴摂取されるブドウ糖は約6.8g

________________________
バナナ90g(中1本)


可食部重量90gに相当

________________________

/炭水化物20.3g、そのうち食物繊維1.0g



☞80kcalあたり(可食部90g)の糖質の内訳、

果糖2.25g/ブドウ糖3.6g/ショ糖14.4g/ソルビトール/全量20.7g

ショ糖由来の果糖は約7.2g

∴摂取される果糖は約9.5g


ショ糖由来のブドウ糖は約7.2g

∴摂取されるブドウ糖は約10.8g

________________________

キウイ140g(1個半)


可食部重量119gに相当

________________________

/炭水化物16.1g、そのうち食物繊維3.0g


☞80kcalあたり(可食部90g)の糖質の内訳、

果糖4.76g/ブドウ糖4.76g/ショ糖0.6g/ソルビトール/全量8~12g



ショ糖由来の果糖は約0.3g

∴摂取される果糖は約5.1g


ショ糖由来のブドウ糖は約0.3g

∴摂取されるブドウ糖は約5.1g


その他の果物の80kcal相当の分量

______________________________________________________________________

・イチゴ230g(14~15粒)
・スイカ260g(1/10個)
・なし200g(中1個)
・イチジク185g(3個)
・びわ185g(中4~5個)・・・etc・・・

・夏みかん210g(中1/2個)
・グレープフルーツ220g(中1/2個)
・メロン185g(1/2個)
・ぶどう145g(中1房)
・桃215g(大1個)
・さくらんぼ150g(20~30個)
・柿135g(中1個)





ミカン、リンゴ、バナナ、キウイフルーツについて

ブドウ糖と果糖の、

(理論上の)摂取されそうな量を計算してみました。


1日に食べるのに適した量ということなので、

これを2~数回に分けて食べるとすると、


食後の血糖値への影響も問題ない範囲なのかなと

思いますが、いかがでしょう。


また、果糖についても、

果物単独で食べるのか、

主食と合わせての話になるのかで

議論は別になりそうですが、
この量だと、

中性脂肪の問題も大丈夫だと思います。


つまり適量というのが、
80kcalあたりのところならば、
果物摂取から得られる
ビタミン、ミネラル、食物繊維、消化酵素etc.
の価値を考慮して、
価値のある摂取ではないかと
思うのですが。

従って、食べ過ぎというのは
この数倍の量とイメージするのですが
いかがでしょう。

おそらく、血糖値も跳ね上がるでしょうし、
中性脂肪合成もかなり進むでしょう。

果糖の分の中性脂肪は、血中を彷徨うことでしょう・・。



計算してみて感じたのですが、

血糖値を上げやすいのは、

同カロリーなら


バナナ>ミカン>リンゴ>キウイフルーツ


ということになります。


実際のところ、経験的にいかがなんでしょうか?

お分かりになる方の経験値教えていただけませんか・・・・。



果糖が代謝されることについてひとこと。


なぜ、血液中の中性脂肪が大きくなりやすいのか?

という質問が来そうな気もするので、

ざっくりお話ししておきたいと思います。


ポイントは、「インスリン」に関わると思います。


ブドウ糖に比べると、果糖は吸収されるても

インスリン分泌はそれほど多くはない・・・


ということがわかっています。


さらに、

ブドウ糖よりも素早く代謝系に入り込み、

中性脂肪としてVLDLというタンパク質の船に乗って

血液中にどんどんでてきます。


ここでLPL(リポタンパク・リパーゼ)という酵素が関係します。


この酵素は中性脂肪を、

遊離脂肪酸とグリセロール

に分解(加水分解)してくれる酵素です。


この反応が進むと、

遊離脂肪酸は細胞の中に取り込まれ、

再度、

その細胞内で中性脂肪に合成しなおされて、

その細胞内に貯蔵されることになって、

血液中の中性脂肪は減り、

適度な濃度に落ち着くことになります。


実は、この酵素(LPL)は

インスリンによって活性化されるのです。


つまり、

ブドウ糖だけを摂取した場合に比べると、


果糖を摂取したときには

インスリンの分泌値が少ないことになりますから、

LPLの働きは緩慢だと思われます。


従いまして、

果糖の大量摂取(上記の数倍の量の摂取を想定)すると

遊離脂肪酸として、

血液中から細胞内に取り込まれない中性脂肪が、

VLDLという船に乗ったまま、

血液の中を彷徨い続ける確率が高くなるということです。


はてさて、
私の推論は、モンチ様に納得していただけるでしょうか。



しかし、この果糖というのはおもしろい存在です。


次回また、触れたいと思いますが、


血糖を保つための捕食に用いると、

意外と合理的な気がします。


中性脂肪に変換しやすい性質を逆手に取る・・・

みたいな感じですが、いかがなものでしょう。。。




またお会いできて光栄です。

今日も素晴らしい一日になりますように。



尊敬するモンチ様より素晴らしい質問を


コメント欄にいただきましたので、


私の回答(長くなりますので記事としてアップしました)を以下に書きます。




モンチ様の質問~~~~~~~~~


お尋ね!


byモンチ@Ⅱ型糖尿病…


09月11日 18:32IP:202.231.166.107


>果物の食べ過ぎには、・・・・

>注意した方がよいです。

過ぎとは、どれだけの量を言うのでしょうか?




~~~~~~~~~~~~~~~~




ここまでの経緯。




私の記事の中で以下のように


記述しました。




>>


MetS(メタボリックシンドローム)の方は、




果物の食べ過ぎには注意した方がよいです。




今朝の記事にも書きましたが、




VLDL増加傾向、




すなわち中性脂肪が多くなります。




もちろん食べ過ぎた場合です。




内臓脂肪も増えていきますから、




糖尿病を併発している場合には、




インスリン抵抗性を




上げる方へ進路をきることになる




可能性大です。




>>




これは、


「ブドウ糖と果糖の性質の比較」をしたところから


話が始まっています。




果糖の性質として




果糖は、




ブドウ糖よりも吸収は遅い、


ブドウ糖に比べて血糖値をあまり上げない、


中性脂肪合成が進む、


肥満の可能性あり、




という性質を持っている






と「まとめ」をしました。




そして上記のように




・・・食べ過ぎると中性脂肪が増大するから


(肥満を助長するから・・・)


食べ過ぎないようにしましょうよ・・・・となりました。






すかさず、モンチ様から、




食べ過ぎって、いったいどの程度を言うのか?




と、質問をいただいたのです。






簡単そうで実に難しい質問だと思います。






ではいきます。




まず、一般的な果物の摂取量を見てみましょう。




例によって、


中学生でもわかるような説明を目指しています。


知識のある方には、うっとうしいかもしれませんが、


あしからず。




果物の一日摂取量について




「1日200gが目標という考え」




コピペさせていただきました・・・。




食事バランスガイド(平成17年6月厚生労働省・農林水産省決定)でも、 1日に摂る量を2SV*1とされています。




「果物のある食生活推進全国協議会」では、果物を毎日の食生活に欠かせない品目として定着させるため、1人1日200g(可食部)以上の果物摂取を推進する運動(毎日くだもの200グラム運動)の展開に当たり、次の3つ の知識を情報発信の重点ポイントとしています。




そのI 果物の食品としての特徴、機能についての知識


そのII 果物の摂取目標量についての知識 


そのIII 果物の選び方・食べ方等についての知識




・・・・・・・・・




*1:SVとはサービングの略で、食事の提供量の単位という意味。 果物は1SV=100gとされています。








この記述から、考えるに、




「1日200gが目標・・・・」




とは、我々国民の平均的な摂取量は、それに達していないと言うことでしょうね、きっと。




ということは、健常人なら、「1日200gは食べて問題ない」と結論できます。





あまりにも、乱暴ではありますが・・・。






なにしろ、この200gは可食部の重量で、


スイカ、バナナ、イチゴ、ミカン、ブドウ・・・・・


ざっくり200g食べましょうということ。




健常人ですから、


血糖値のこと


中性脂肪のこと・・・


は、それほどしなくていい方たちの話と捉えた方がよさそうかな・・・と思います。




次の記事に続きますのでよろしくお願いします。


MetS(メタボリックシンドローム)の方は、




果物の食べ過ぎには、・・・・

注意した方がよいです。




今朝の記事にも書きましたが、




VLDL増加傾向、




すなわち中性脂肪が多くなります。




もちろん食べ過ぎた場合です。




内臓脂肪も増えていきますから、




糖尿病を併発している場合には、




インスリン抵抗性を




上げる方へ進路をきることになる




可能性大です。




私は、MetSの方には




おしなべて、低糖食を奨めています。




「低糖食」って言葉・・・




糖質をひかえた食事のことです・・・失敬。

私も以前はVery MetS でございました・・・・(笑)

今は服薬すらしていません・・・。



私は、果糖をたくさん摂取しない方がいいという立場をとります。




その理由をお話しします。




ここからは、生理学や生化学で以前に勉強したことをもとに話を進めます。








果糖もまた、ブドウ糖と同様、肝臓や腎臓、腸管などで、代謝されます。




「ブドウ糖用の酵素」とは別の、「果糖用の酵素」によって代謝されます。


この「果糖用の酵素」は、「ブドウ糖用の酵素」とは違って、インスリンの影響を受けません。




これにはどんな意味があるかといえば、インスリンの出がよくなくても、インスリンの出がいい場合と何ら変わりなく、果糖は血中から消えてゆくということです。






なんて便利なんだろう・・・と思いたくなりますが・・・。






ここでもうひとつ果糖の性質を知らなければなりません。




果糖は腸管から吸収されると、門脈を通ってすみやかに肝臓に入り込み代謝経路に入ります




そしてエネルギーとして使われることになるのですが、


果糖は、この過程がブドウ糖よりも断然速いのです。




もちろん、果糖の一部はブドウ糖に変換されてブドウ糖として使われますから、血糖値を上げます。




でもその割合は少なくて、ほとんどが代謝経路に入っていくので、血糖値を上げない・・・つまりグリセミックインデックス(血糖上昇指数とか言われます)はブドウ糖より小さい




さて、ブドウ糖に変換されずに、さっさと代謝を受けるということは、


「エネルギーを得るために使われ、


 余ったものは速やかに


 グリコーゲンや中性脂肪になって蓄えられる」


ということになります。




これが、ブドウ糖より先に起こるわけです。


グリコーゲンで蓄えるのには限度がありますから、


中性脂肪の合成が進みますね・・・。




ということは、


VLDL(中性脂肪やコレステロールを運搬するタンパク質の船みたいなもので、これに乗って血液の中を流れるといわれていますね)は増えるわけで、ざっくり行ってしまえば、高脂血症になる因子が増えるとも言えます。




果糖の取りすぎは高脂血症の方には良くないかもしれませんね。




もしかすると、肥満をまねくかもしれませんね(常識を外れた量を摂取する場合の話・・・です)。




そんな理由から、果糖はたくさん摂取しない方が良さそうだと、私は考えています。




ところで、果糖の摂取は、日常生活では・・・・




そうです。果物を食べるときに起こります。




いつものようにざっくりですが、


果物の糖質は・・・


果糖とブドウ糖とショ糖です。




このうち、ショ糖は2糖類で、


ブドウ糖と果糖からできていますから


吸収されると「ブドウ糖と果糖」になっているわけです。




ですから、


果物によってその割合は違うでしょうが、


果物には、


果糖がかなり含まれるのは事実です。


(だから糖と呼ばれるんでしょうけれど・・・)




ここで、私たちは注意しましょう。




ここまでの、話からすると


果糖は、




吸収は遅い、


血糖値はあまり上げない、


中性脂肪合成が進む、


肥満の可能性あり、




となっています。




その生化学的な事実だけを根拠に




果物を食べると太るのでひかえた方がよい・・・




ということを主張するダイエットの記述や、




医療機関の栄養指導の中の記述に、


_______________________________________________________


血糖値の上昇や中性脂肪の上昇をさけるために、


砂糖、お菓子類、嗜好飲料(コーラや甘いジュース)、果物は


控えましょう。


_______________________________________________________


というのを見かけますが、これは納得できません。




たしかに、砂糖、お菓子(全てではないでしょうが)、俗に言う清涼飲料(ブドウ糖果糖液糖などが入っていればてきめん)は血糖上昇、中性脂肪増加になることは納得。


しかしここに果物が併記されるのはいかがなものでしょうか。




こんな風だと、果物は食べない方がよい・・・


みたいな気がしませんか。




それは、賛成できない。




だって、果物には、


十分な食物繊維、ビタミン類、ポリフェノール類、ミネラル、さらに水分(果物の種によって組成等は異なるでしょうが・・・)が含まれていますよね。




それにNGを出すんでしょうか・・。




まず、


中性脂肪合成が進むのは果糖が過剰にあるときですね。




摂取した果物の量を論じなければならないですよ。




果物がダメだということになると、


秋の恵みを否定しなければならない・・・。




秋は、寒い冬に備えて、


動物たちが栄養をストックしなければならない


時期です。




夏の厳しい日差しに耐えるために、


抗酸化剤をいっぱい含んだ果実もあるでしょう。




ポリフェノールをじゅうぶん含んだ果物は、


摂る価値がありそうですものね。




もう少し、この話の続きをしたいと思います。


次回、抗酸化作用のことも含めて、


果物からの果糖摂取を取り上げたいと思います。






今日もお会いできてうれしいです。


素敵な1日になりますように。


果糖とブドウ糖について(前回の続き)です。




「果糖」と「ブドウ糖」とは、


同じ単糖類でも性質が異なります。


糖尿病に関連したことから


それを見てみると・・・。




まず、


腸管からの吸収の様子はどうなのか・・・。




ここでは、吸収の速度を見てみると、


果糖はブドウ糖よりも吸収が遅いです。




ネズミを使った実験では、


ブドウ糖の吸収速度を100とすると、


果糖は・・・43


ということがわかっています。




これは、例の小腸からからだの中に入る時に


ブドウ糖はナトリウムというエスコート役が付きます。


果糖にはエスコートはなく、ごく普通に順番に入っていきます。




エスコートが付いている分だけ、ブドウ糖の方が素早く入場できるというわけです。




では、


インスリン分泌についてはどうでしょうか。






果糖も糖類ですから、インスリン分泌を促しますが、


その強さは、ブドウ糖のインスリン分泌の強さよりもずっと弱い・・・


ということがわかっています。






さて、この二つの性質を比較すると、




1)果糖は吸収が遅い


2)果糖はインスリン分泌促進の量が少ない




ということですね。




そしてもうひとつ、果糖には特徴があります。


甘さということなのですが、


果糖は冷たくすると、その甘さが倍増するということがわかっています。




果糖の甘さは、「砂糖の1.5倍の甘さ」


ということが一般的にいわれています。




これら3つの性質だけを見ると、


何となく、「果糖っていいんじゃない・・・」


といいたくなりませんか。




だって、何時も私が言っている


食後高血糖を避けましょう・・・




→1)より、果糖はブドウ糖に比べて、


  


  急激に血糖値を上げない




だろうと予想できます。




さらに、


インスリンは肥満ホルモンといわれるくらい、


追加分泌で、糖が中性脂肪として蓄えられるのを促進するわけですから・・・・






→2)より、インスリン分泌は少ないわけですから


中性脂肪として取り込まれる量が少ないかも・・・


つまり、太りにくいのかも・・・。




願ったり叶ったり・・・。






そしてだめ押しに、




冷たくしたアイスコーヒーに果糖を入れれば、


1.5倍も甘いわけですから、使用量も少なくて


甘さは十分確保できることになりますから、


これは、いいんじゃない・・・・




グリセミックインデックスを比較しても


砂糖は50~59


果糖は10~19


ですから、摂取後の血糖値の上昇も


果糖の方が少ない・・・・




なんだ、甘味料として使うのにいいじゃない・・・




と結論したくなりますね。




さあみなさんはどう思われますか?




ご意見を聞かせていただけると


様々なご意見は、


いずれみんなの利益に繋がると思います。




「果糖は一押しかどうか?」




是非、コメントをお願いします。




次回は私の結論をお伝えします。






今日も素敵な休日でしょうか。


また、お会いできてうれしいです。


先日、私の知人が、果物を食べたときの「血糖値」を


測ってみることになりました。




みなさんは、


果物を食べたときの血糖値を把握されていますか。


(血糖自己測定器が必要になりますので、


 内服薬による治療のみの方は


 自宅での血糖値の把握は無理ですね)




果物は健康によい・・・。


よく言われることです。さて、糖尿の方にはいかがでしょうか。








糖尿の方にとって、避けたい食物とは何でしょうか。




カロリーが高いもの?


脂肪が多いもの?


甘いもの?








ここで、以前、


このブログでしつこいほど書いた事柄を復唱します。






食後の高血糖を防ぐ(180mg/dl以下にする)


ことと、




血糖値の日内変動幅を小さくコントロールする


こと、






が糖尿ケアの最重要基本事項!!






血糖値が一番高くなるのは・・・


そうですね、食後1~3時間くらいのどこかですね。




糖尿病ではない方の場合、


血糖値の変化のグラフでは、


1時間弱の頃に、血糖値の山の頂上に達することは


よくあることですね。




逆に、インスリン分泌が遅れる方、


あるいは、インスリン分泌が不十分な方、


または、インスリン抵抗性が大きい方などは・・・、


つまり、糖尿病が進行している方ほど




血糖値のピークは、1時間よりも、


より遅れてやってくるようですね。




この両者の差は、なぜ起こるのでしたっけ。




ざっくり言ってしまえば、


血液中から、なかなか「糖(ブドウ糖)が減らない」


から、ピークが来るのが遅いんですね。




健常な人は、


インスリン分泌が迅速でかつ十分で、


なおかつインスリン抵抗性は小さくて


スムーズにインスリンが効いてきます。




その結果、食後ひとたび血糖値は上がりますが


140mg/dlあたりをピークとして、


再び下がって90mg/dlあたりに落ち着く・・・。




この血糖値の変化をもたらすものは何か?




そうです。。




「糖」です。




口から摂取した糖質(でんぷんや砂糖、炭水化物etc.)


は、


食道→胃→十二指腸→小腸と旅をして、


ぶつぶつ切断されて、


最終的に、単糖になったものだけ、


からだの中に入るんでした。




その単糖とはブドウ糖であり、


果糖やその他の単糖類ですね。




ところが単糖は種類によってその性質が異なり、


ブドウと果糖も動き・働きが違います。




糖質というときは、


いずれの単糖なのかは


その場では断定できませんが、


果物には果糖が含まれるということはわかっています。




押さえておきたい知識は、


食後の血糖値を左右するのは、


ブドウ糖だ、ということです。




果糖とブドウ糖では、吸収される速さも異なります。


果糖の方が吸収が遅いです。


果糖は急には血糖値を上げません。




ブドウ糖に比べると、


果糖は、インスリン追加分泌を起こす割合が


極めて小さいです。




これらは、


いいことずくめのような気がしませんか。




では、ブドウ糖の代わりに果糖で・・・


という生活がいいのでしょうか。




そうは簡単にはいかない事情があります。


次回はその辺のお話しをしたいと思います。




よくご存じの方は、スルーしてください。








今日もお会いできました。


素敵な一日でありますように。



日課にしていたブログ更新を中断して、


早、1か月以上が経ちました。


長い夏休みを取った感じです。




今後の当ブログでは、


独自の視点で記事を書けるように、


私の脳をリフレッシュしながらの生活を


心がけようと思っているのですが・・・。




脳と言えば、有名なMottoさんのblogは、かかさず読ませていただいておりました。




私事ですが、


いつも足跡を残すことを忘れてしまうので、


ここでMottoさんに一言。


「ペタがなくても読ませていただいてます。


 いままでの分もまとめて、ここで・・Σペタ。


 Mottoさんの情報は私の生活必需品です。


 ありがとうございます。」




同じく、やまんばさんのブログも拝読しておりました。


精力的な情報収集には、こうべが下がります。


先日のインクレチン関連の記事も、素晴らしい視点で、


現実を俯瞰していらっしゃると思います。




私のような職業は、


注意深く患者さんと接すれば接するほど、患者さんのなかには、「個的な副作用」にさらされている方が多いことに、気づかされます。




短い時間でのカウンター越しのお話しでは、無理なのですが、運良く、15分くらい時間が取れたときは、その個的副作用が見えてくる事が多いです。




薬品メーカーがプロモーションで見落とす副作用とでもいうのか、


処方医の勉強不足で発生する副作用というのか、


患者さんご自身の不注意で発生している副作用というのか、・・・・


ほんとに様々です。




6年制の薬学部を終えた薬剤師が、世に出始めています。


若い彼らに望むのは、高度な知識の他に、


「患者さんの現実を瞬時に見抜く、眼力」


 を磨こうという「プロの意識」


をもって欲しいと云うことですね。


医師に見えない側面を見抜くことは、患者さんの利益に繋がりますから。




インクレチンについては、待望の「治療薬」というドレスを着て登場しました。


確かに素晴らしい面をもっています。




個人的な戯言なのですが、危惧があるのです。




そのむかし、


腸管でのインクレチンの増大は悪性新生物発現の可能性がある・・・


というような内容の論文を読んだことがあったからです。




そのエビデンスはいかなるものなのかは、


わかりませんが、気になっていることなのです。




これは、「・・・だからDPP4阻害薬を使わない方がよい」


という短絡的な話ではないのであしからず。




私たちの「からだ」というのは、すぐれているのです。


それはもう、驚きの連続です。




よくないことは、起こらないように、生まれてからずっと、毎日毎日、休むことなく、


からだの中の「なかま」が一生懸命黙々と働いてくれているのです。




インクレチンは、とても有益な働きをしてくれる酵素です。


でも、これは、




血中での半減期


(その量が消え去って半分になるまでの時間)


がとても短い




という性質を持った酵素です。




本来、発生しても、すぐに消え去るべきもの・・・なのです。




元々の性質には、「必ず理由ありき」というのが


私の考え方です。




速やかに、血中から消え去る仕組みがあるということには


きっと、理由があるはずなのです。




長い時間、血中に存在すると、何か不都合があるのかもしれない・・・


私はそう考えてしまうのです。


(当該薬剤を否定しているわけではないのであしからず)




わたしたちの「からだ」とその仲間は、


その深遠なシステムにおいて、人知をはるかに超えているのです。




この事実から、私が考えるのは、


まだ新しくて、長期間使用による様々な問題が表面化していない以上、


夢の新薬などと浮かれてはダメで、




急性膵炎や、膵がん、甲状腺がんetc.の可能性なども視野に入れた


「いい意味での慎重さ」


を持つ真摯な態度が必要ということです。




古くて安い薬にも、


処方医の驚くべき脳力で、大変役立つものも多いのです。




新しくても、処方医がチカラ不足なら、「駄薬(こんな言葉はないです)」と化します。




わたしたちの「からだ」とからだの中の「なかま」たちはとにかく、その本質では、本来「優れもの」と信じています。




今日も、「からだ」と「そのなかま」を慈しんでまいりましょう。








また、皆さんにお会いできて


とてもうれしいです。


今日も素敵な一日でありますように。