5月中旬くらいから施設から電話があり、母の熱が下がらないとのこと。医師にも見せたが原因が分からず、入院して検査が必要とのことで、6月3日から入院することになった。
一度施設を出て入院となると、また施設に帰れることはない。いろんな情報からそう思ってた。
検査の結果は「尿路感染症」。点滴を打って治療する。医師から、心肺停止、呼吸困難になった場合、救命措置をするか?確認された。
兄と延命はしない。と決めていたものの、いざ聞かれると戸惑うもので、少し考えた。
軌道を切開して、管を挿入して、いろんなものに繋がれて。。。
結果、延命措置はしない。
そう決めた。
一度、気管挿管すると心臓が止まるまで中止はできないと言われた。
「もう、かわいそうで見てられないから外してください」はダメなんだって。
だったらなおさらだ。
手の甲とか、血管が細くなっており、点滴での薬剤投入ができず、首の血管からになった。
これだけでも痛々しい。
うっすら目を開けては目が合ったような気になってた。「お母さん!分かる?」何度も呼びかけたが反応はなかった。
幸い病院が駅から徒歩3分と便が良く、毎日見舞いに行けた。
毎日、9日間病院に通った。首に刺された点滴から血が滲んで痛々しい。母はうっすら目を開けてこちらを見るそぶりを見せていた。
「ちゃんと治して、施設に帰ろうね」
「お母さん、痛くない?」
毎日、声をかけ続けた。
帰れるような気がしてた。
10日目は帰ろうと思えば帰れたんだけど、その日は残業して真っ直ぐ帰宅した。