入院以来、初めて真っ直ぐ帰宅した日の深夜一時頃、すでに眠っていたけど電話が鳴った。
ついにその時が来たんだと思った。
病院からで、「容態急変につき、すぐに来れるか」とのことであった。
兄に電話して、すぐに病院へ向かった。
こんな時間に出歩くなんてもう、何十年もなかった。町は静かで全てが止まって見えた。
時が、このまま止まればいいのに。
母さんがずっと、どんな姿でもいいから、生きててくれたらいいのに。
そんなことを考えながら車は走った。
病院に着くと、いつも大きなイビキをかいてた母が、静かに眠っていた。
「もう、30分以上前から機械は反応していません」
「心肺停止ということですか?」
「その通りです」
すぐに兄が到着した。
兄の到着を待って医師の死亡確認が行われる。
1時52分(スマホは45分をだったけどw)死亡が確認された。
2年前に最長でも余命1ヶ月と言われ、母は生きた。
私が頑張らせてしまったかな。
ホントは苦しかったかな。ごめんね。
もっと、早く逝きたかったかな。
入院しなければもっと生きられたかな。
でも、ありがとう。
そんなことを考えていた。
母の亡骸は上階の個室に移動された。
帰って少し寝て、取り急ぎ会社に行って仕事の割り振りだけして、葬儀屋さん、区役所、親戚、母の友人、自分の関係者に連絡をした。
なんだか、その日はバタバタだった。