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母が呆けた!

2016年4月、前頭側頭型認知症と診断された母との日常を書きます。

可愛がっていた取引先の子が亡くなった。享年35歳。去年の11月に挙式したばかりだって。


彼女が来社した時は決まってお酒の話。

どんだけ飲んだか、どんだけ失敗したか。


飲みに行こうね。と社交辞令で言ってたけど、本気で飲みたいと思うようになってきた。

とはいえ、会社は取引先との個人的な関係は好まない。

でも。会社には内緒で行こうって話してた。


去年の2月くらいに、子宮頸がんになってしばらく入院治療した。同年8月には戻ってきた。嬉しかった。また、アホな話できるな。って。

でも、たった2.3ヶ月後に再発。


今年に入ってからちょいちょい連絡取り合って、元気になったら飲みにいこーよーってはなしてた。

7月、医者から諦められたって。

冗談だと思ってた。

飲みに行く約束を数回したけど、彼女の体調不良で2回流れた。

8月下旬、旦那さんから、彼女のLINEを通じて連絡があった。


「本人、LINEが出来ないので代わりにご連絡しております。最近はずっとベッドで寝ているのですが、

本人が会いに来てほしいと言っていて連絡しました。もしご都合よろしければ少し顔だけでも見に来て頂けますか??」


もう、自分でスマホの操作もできないほど悪化してるんだ。

翌々日、ご自宅を訪れた。


変わり果てた彼女の姿がそこにはあった。


若干ふっくらした子だったけど、骨と皮になってしまってた。

一度、私の顔を見て目を大きく見開いたように見えた。目が見えてるかも分からない。

どう見ても、厳しかった。

良くなったら絶対一緒に飲もうと、酒器を置いてきた。ご主人に、「元気になったら、ご一緒しましょう」と伝えた。見送りに来てくださったご主人は泣きじゃくっておられた。


翌朝、ご主人から彼女が旅立った知らせをいただいた。


葬儀に参列させていただいたが、200人はいたと思う。多くの人に愛される存在だったんだ。


うちの会社からは私一人だけ参列した。

個人的に。


彼女に「ありがとう」と伝えて、葬儀場を後にした。