「炎」 断ち切った過去が色あせた思い出に変わって行く歩道も冷たい風が吹き抜ける十字路も扉を開ければナイフの先を濡らす妖しい光が心の傷を浮かび上がらせる何度やり直しても選んでしまう決して落ちない握りしめたままの赤いインクの匂い見上げた太陽を雲が必ず隠すようにくすんでいく滲みては足元に溜まって行く