タカムラミカのブログ

ドアの隙間からアイスクリームを食べさせて
溶けてしまう前に
どうせ真実は誰にも知られない
沈黙よりも優しい吐息
指にも髪にも甘く絡むから
隙間から見えた光は
真夏の白昼夢
誰かが泣いて消えてしまう前に
早く私に食べさせて

恋ではなくもっと淡い
透けてしまいそうな程に薄く
影さえない
執着はないけれど
失くしたくはない
いつも貴方の後ろ姿を見ている
早春の微睡みのような気持ちで

違う音だと知っていても混乱して
それぞれが曖昧に混ざり合う
正しさはない空の色に
名前をつける大人が嫌いだった
交差点の向こう側で手を振る君が
少し寂しそうにしている
横断歩道
白さに残る黒い染みは
誰かが残した足跡かも知れない

