タカムラミカのブログ

恋ではなくもっと淡い
透けてしまいそうな程に薄く
影さえない
執着はないけれど
失くしたくはない
いつも貴方の後ろ姿を見ている
早春の微睡みのような気持ちで

違う音だと知っていても混乱して
それぞれが曖昧に混ざり合う
正しさはない空の色に
名前をつける大人が嫌いだった
交差点の向こう側で手を振る君が
少し寂しそうにしている
横断歩道
白さに残る黒い染みは
誰かが残した足跡かも知れない

この季節の桜はいつも雨に泣いている
散るその時まで美しく切なく
叶わない恋が
ありふれた小さな恋が
誰にも知られずに
用水路に浮かんでいる
苦しさと引き換えに
忘れる事を知っているから
好きにならないようにと思う時
人はもう恋に落ちている

