「はぁ、」
『…ジョジョ、君はなんでここに居るんだい?』
人の部屋にため息つきに来たの?
そう問えば、そういう訳じゃないけど、と彼は言葉を濁した。
『…ディオの事かい?』
「…!うん、まぁ、そう」
今度は私が溜息を零した。
読んでいた本をパタリと閉じて、伏せ目がちにこちらをチラチラ見る彼にお茶のおかわりを入れてやる。
「仲良くしたいんだけど、上手くいかなくて」
『…君は相変わらず馬鹿だね』
本当は一人でゆっくり食べたかったビスケットを皿に出して彼の前に置く。
すかさず手が伸びてがっついている。
「だって、」
『だってじゃない。それとそうがっつかない。昨日叔父様に叱られたばかりじゃないか』
あぁ、ぼろぼろと溢して…。
君、後でちゃんと掃除してよね、なんて言うと彼はにへらっと笑い元気良く返事をする。
『…ディオの事は放っておきなさい』
「えー、なんかいい方法とかないのかい?」
いい方法も何も、彼は君が嫌いなんだしある訳ない。
…と、言っても彼は馬鹿だから分からないのだろうな。
『もういい年なんだし、それくらい自分で考えなさい』
「姉さんのケチ」
『そもそも私は君の姉さんじゃないんだがね』
口のまわりに着いた食べカスを拭いてやれば、
ほら!姉さんだ!なんてにこにこ笑うジョジョ。
…多分、君みたいな馬鹿は彼とは一生仲良くできないよ。
なんて、可哀想なので黙っておく事にした。
悩める弟。
あのクソ女の部屋からジョジョの声が聞こえる。
うっすら開いた扉の隙間から覗き込むと、にやにやした奴がクソ女に口元を拭われている。
困った顔をしながらも、満更でも無さそうなあの女の顔にイライラした。
イラつくディオ様まじ天使。
まだまだ無駄に続くよ☆