「オレはお前なんか大っ嫌いだっ」
そう叫んで突き飛ばしたアイツの身体は思った以上に軽かったのを覚えている。
「おはよう」
「…何しに来たんだよ」
次の日、デコにでっけー絆創膏を貼って、いつも通りの時間にアイツは俺を迎えに来た。
「あーっ!」
無言のまま、歩いてると、後ろから馬鹿でかい声が聞こえた。
「ゆづきちゃん、またふどうくんといるのっ、だめでしょっ」
こいつ、確かいっつも癒月にまとわりついてくるやつだな。
「なんで?」
あ、こいつ今、一瞬ウザいって思ったな。
「なんでもっ、いいから一緒にいこっ」
無理矢理腕を引かれていくあいつは、一度だけ振り返ってオレを見てた。
少し眉を寄せて、オレに助けてと口パクで言っていた。
放課後も結局、あいつはオレについてくるみたいに一歩後ろを歩いてくる。
「なぁ、お前さ」
「明王、好きだよ」
思わず振り返ったら、癒月はにへら、っと頭が悪そうな笑い方をした。
「…オレはお前なんか嫌いだ」
そうは言ったが、優しく握られた手を振り払う事は出来なかった。
愛を伝える方法を
教えてください。
(傷つけるだけ傷つけて、それでも好きだとお前は言うんだ。)
あきお小学生の時って事で。