「オレはお前なんか大っ嫌いだっ」

そう叫んで突き飛ばしたアイツの身体は思った以上に軽かったのを覚えている。


「おはよう」

「…何しに来たんだよ」

次の日、デコにでっけー絆創膏を貼って、いつも通りの時間にアイツは俺を迎えに来た。

「あーっ!」

無言のまま、歩いてると、後ろから馬鹿でかい声が聞こえた。

「ゆづきちゃん、またふどうくんといるのっ、だめでしょっ」

こいつ、確かいっつも癒月にまとわりついてくるやつだな。

「なんで?」

あ、こいつ今、一瞬ウザいって思ったな。

「なんでもっ、いいから一緒にいこっ」

無理矢理腕を引かれていくあいつは、一度だけ振り返ってオレを見てた。

少し眉を寄せて、オレに助けてと口パクで言っていた。


放課後も結局、あいつはオレについてくるみたいに一歩後ろを歩いてくる。

「なぁ、お前さ」

「明王、好きだよ」

思わず振り返ったら、癒月はにへら、っと頭が悪そうな笑い方をした。

「…オレはお前なんか嫌いだ」

そうは言ったが、優しく握られた手を振り払う事は出来なかった。














愛を伝える方法を
教えてください。
(傷つけるだけ傷つけて、それでも好きだとお前は言うんだ。)
















あきお小学生の時って事で。

自虐的行動。

例えば、リスカとか、どうしてそんな事が出来るのかあたしには理解できない。



皮膚を滑る刃の感触が気持ち悪い。

思わず吐き出しそうになる口元を右手で覆った。

深い傷ではない、それでもぽたりぽたりと滴る滴は止まらなかった。

「はぁっ…」

荒く息を吐いて、真っ赤に濡れたカッターを拾い上げる。

ぬるり、としたその感触に、少しイラついた。

それでも、あたしは自分の左腕に切り傷を付け続けるのだ。

無意味で気持ち悪くて理解できないこの行為を続けるのだ。

不意に右手首を握られた。

振り返れば、明王があたしを見下ろしていた。

「…痛いから離して」

「ふぅん、こんなのがいてぇの?」

ぱっ、と握ってた右手を離して、今度は真っ赤な左手を捕まれた。

「…こっちのがひでぇだろ」

「明王の頭の方が痛いよ」

そう返せば、べしっ、と頭を叩かれた。

「馬鹿に言われたくねぇ」

明王はそのまま、あたしの左腕を舐め始めた。

「や、だっ…染みる、」

「知るかよ」

「ありえ、ない…からっ」

染みるから、嫌だと腕を引くけど、明王の方がやっぱり強くて、途中で諦めた。

「なぁ、なんでこんなバカ見てぇな事してんの?」

痛みで霞む視界、それでも明王の顔が秘かに歪んだのは分かった。

「…わかんない」

「ばっかじゃねぇの、」

うるさいって言い返そうかと思ったけど、

明王が一瞬、悲しそうな顔をした気がしたから、

あたしは彼から与えられる痛みにただ耐えることしか出来なかった。











意味なんて
あるわけがない。
(明王があたしに隠し事するたび、増える傷)

















いくらオレが鬼道よりも強くなろうと、彼女には見えてないのだ。

「デモーニオなんてきらい」

胸に投げつけられた熊の縫いぐるみを拾い上げ、オレはまた下唇を噛んだ。

「…総帥からのプレゼントなんだから大切に、」

「こんなのいらないっ、私はユウトが欲しいのっ」

飛んできた枕。

ぼふり、と音を立ててベットに沈む彼女はまだ嫌だと駄々をこねる。

「…オレがいるだろ」

枕も熊も広いベットに放り投げて、彼女の頭を撫でる。

それでもまだ、ユウトがいいといい続け、泣いている。

…オレではダメだと言う。

「…デモーニオなんてきらい、ユウトじゃなきゃやだぁ」

泣き続ける彼女には伝わらないのだ、

オレがどんなに彼女を愛してるかなんて。









それでも、
愛さずにはいられない。
(いつか、と叶う筈のない期待を抱いて、)













デモたん好きすぎて書いたがキャラがわからんというwww

ちなみに夢主は影山さん宅の娘さんで、

影山さんの鬼道さん隠し撮りコレクションを見て好きになった設定(笑)

デモーニオは夢主の事が好きで、

それでユウトがいい、デモーニオやだと言われまくればいいと思う。

そして、鬼道さんに勝手にライバル意識メラメラだとなおいいwww