いつだってちょっとひねくれてる僕は兄さんには勝てないんだ。
「クリス今日は鉄棒で遊ぼうよ」
「チャールズ、クリスは鉄棒が苦手だよ」
「そんなの知ってるよっ」
「知ってるなら違うことにしろよっ」
「そんなの僕が知るわけないだろっ」
またいつものように兄さんと言い争いになるけど、今日はいつもと違って止めにはいるマイキーはいない。(エミリーちゃんとデートだってさ)
「て、鉄棒しようよ…?」
おどおど、と困った顔で僕らを交互に見つめてそう言うクリスに兄さんは「チャールズなんてほっといて、砂場で遊ぼうよ」とクリスの手を引く。
「あ、でも、トニーっ」
僕の方に振り返ったクリスから僕は目をそらして走り出した。
(…逃げ出しちゃった)
情けないって自分でも分かってる。
だけど、どうしたって僕は兄さんみたいにクリスに優しくなんてできない。
だからきっとクリスは僕より兄さんの方が…、
「ここにいたんだ?」
「なっ、なんで来たんだよっ」
思わず、上擦った声で叫べば、クリスは困ったように笑った。
「チャールズ、一緒に遊ぼう?」
差し出された手のひら。
そっと、自分よりも少し小さいその手を握った。
「ねぇ、鉄棒、練習手伝って」
「なんで僕が…、」
兄さんに頼めよってそう言うとクリスは珍しく不機嫌そうに僕にいった。
「チャールズが好きだからお願いしてるのっ」
素直になりたかった。
(クリス、顔真っ赤)(え、もうっ、意地悪っ)(クリスが可愛いから、やっぱりもうちょっと意地悪してもいいかな…?)
え、完全自己満足(笑)
チャールズ好きだよー