嫌いなものを『好き』だと笑うのは簡単なことだった。
完二がいなくなったのを知ったのは、居候の従姉妹が電話で話してるのを偶々聞いてだった。
それから、数日して、完二は帰ってきたみたいだったけど、あたしのところには来てくれなかった。
そして、昨日、屋上で友達と楽しそうに話す完二を見たんだ。
嫌だな、嫌だな、
なんでこうなった?
そんなこんなで今、
あたしは『あたし』と向き合っている。
『いい子ちゃんぶってばかみたい』
「そうだね」
『へらへら笑ってるのにホントはみんな嫌いなんでしょ』
「そうだね、」
『…どうして、全部諦めたふりするの?』
「…楽になりたいの」
みんな嫌いだから、じゃない、
嫌われたくないから、でもない、
一人にしてほしかった。でも、面倒なのも嫌だった。笑って誤魔化せば逃げられると思った。
「そうだよ、君の言う通り。」
「みんな嫌いだよ、大嫌いだ」
逃げたかった。
「だから、君も消えてよ」
“期待”から、逃げたかった。
『アタシはアナタだよ?』
「あたしなんて、いらないよ」
これ以上、苦しめないでよ。
『そう、』
少し寂しそうに彼女は笑った。
黒い物があたし達を包んでいくなかで、最後に聞こえたのは大好きなあの声だった。
消えていく。
そう、それが私の
唯一の望みだ。
「志知花先輩っ」
伸ばされた手のひらを、
拒否したのも、
その願いのため。
え、ぐだぐだとかいつもwww