そう、始まりはあの人だった。
「ほら、もう大丈夫だ」
あたしを抱き上げ微笑んだあの人。
その日からあたしはあの人に憧れて、あの人のようになりたいと思った。
…そう、それはけして嘘じゃない。
「プリンセス、今お助けします!」
夜の街を黒いマントをなびかせ走る。
「おぉっと!ここでマジックナイトの登場だぁ!」
きらきら輝く光の中、『私』は姫君を救い出す。それが仕事である。
「ありがとうございます…!」
ネオンに照らされた横顔がほんのりと赤く染まったのは、光のせいではないのだろう。
「私はプリンセスのナイト、プリンセスをお守りするのが使命で、そしてそれが私の喜びなのです」
「…私には勿体無いお言葉です。しかし、愛しのプリンセスのお言葉、有り難く頂きます」
私が微笑みかえせば、さらに頬は赤みを増した。
…うん、女性はいい。実に可愛らしい。
そう、これが私の仕事、
「違うだろっ!」
翌日、たまたま街で出くわした『ワイルド・タイガー』こと虎徹さんと只今ランチ中である。
「何が違うの?」
「いいか?俺達の仕事は市民の安全を守ることだろう?」
この人は何を今さら言うのだろうか?
「守ってるじゃない」
「お前は女の子限定だろ…」
はぁ、と深く溜め息を吐き出された。
…あたしの何処が間違っているのだろうか?
「騎士が真っ先に姫を助けなくて誰が姫を救うの。それにやっぱりレディ・ファーストでしょ?」
「いや、まぁ、そーだけどよ、」
なんてもそもそ喋るこの人が、ワイルド・タイガーで、
そのワイルド・タイガーがマジックナイトがヒーローになっるきっかけの人だなんて誰が想像するだろうか。
「…ホント誰も想像しないよね」
「んー?なんだ?」
あたしは目の前の少し頼りなさそうなおじさんに微笑んだ。
「昨日もかっこよかったですよ、虎徹さん」
そう言えば、顔を真っ赤にして照れるのだからホントに、
紳士なあなた。
乙女みたいなあなた。
「な、なんだよ、いきなりっ」
「別にー。(ホントに可愛いおっさんだなぁ…)」
主は乙女の味方です(笑)
なので、おっさんとオカマの味方でもあります。(中身的な意味でwww)
ヒーロー時は騎士様なので男の子に勘違いされてます。
乙女贔屓なので余計に(笑)
…続くかも?