「シリルねぇちゃん意外と…」
「ちょ、エルくすぐったいっ!待って!ホントだめだって!」
壁の向こう側では水の跳ねる音と女性陣の笑い声が聞こえる。
「…なぁ、コンウェイ?」
スパーダくんが自棄に真剣な顔でボクの肩に手を置くが、きっと大したことではないだろう。
「…なに?」
大したことではないだろうが、無視するわけにもいかないので、にっこり、と笑って聞き返す。
「ぶっちゃけた話…、シリルの胸のサイズは…、」
「ちょ、スパーダ!なななに聞いてるのさ!」
スパーダくんの質問にルカくんが叫ぶ。
…そして、予想通りイリアさんの銃声がなりボク達は慌てて風呂場から出た。
その後、スパーダくんはアンジュさんにお説教を食らった様で、少しは大人しく…、
「あ、それで、シリルのサイズは?」
笑顔でボクに聞いてくる彼。
…ある意味、尊敬するよ。
「…キミも懲りないね」
「あんな話聞いて、気にならない方がおかしいだろ!」
だん、とテーブルを叩き力説されてもね。
「…そもそも、キミは彼女の着替え中を覗いたんじゃないの?」
「ばっ、違うって!あれは事故だ!それにだな…、」
「それに?」
急に口ごもった彼。
「…もうコルセット閉めてて、全然見えなかったんだよ」
悔しそうに項垂れそう、絞り出すように言った。
「…そもそも、なぜそれをボクに聞くの?」
彼女のバストサイズをボクが知るわけないじゃないか。
そう言えば、彼は不思議そうに首をかしげた。
「…?コンウェイ、まさか“まだ”なのか…?」
「ごめん、キミの言っている意味が全くボクには理解できないんだけど」
「えっ?お前らってそーゆー仲じゃねぇの?」
頭を抱えて悩む彼。
「…たぶんキミが思ってるような関係ではないよ」
というか、何故そんな風に思ったのか。
「たぶんってなんだよ。あー、二人きりで夜会ってたりするからオレはてっきり…」
「別に意識して二人だった訳じゃないよ」
「偶々だって?」
「うん」
ボクの言葉を信用していないのか彼は、目を細めた。
「…とにかく、そんなに知りたいなら直接聞けばいいんじゃない?」
「あぁ!そうだよな…!って、聞けるか!」
「なにが?」
「うわっ!」
ひょっこりとスパーダくんの後ろから顔を出したのはシリルだった。
「噂をすれば、だね」
「ぼくの話なの?」
にこにこ、と笑う彼女にボクも微笑み返した。
「スパーダくんが聞きたいことがあるみたいだよ?」
「ばっ、お前…!」
「なになに?」
スパーダくんはボクを睨むと走って逃げていった。
「コンウェイ!覚えてろよ!」
「スパーダーなんの話なのー?」
「…やれやれ、」
気になる話