さて、溜まっていますオーディブルの件から。

 

 

あまり面白くなかったかな。

もっとガッツリ踏み込んで危ない目に合うくらいの話を聞きたかったのですが。

尤もそれには騙し取られる金銭の余裕がある程度必要でしょうね。

取材費と言うか経費にできるのかもしれませんが、この本がしっかり売れてくれないと割に合わないわけで。

 

 

著者は医師ですが、壮年以降は介護施設(?)に勤めていますから簡単に言えば老いの話。

避けては通れない話なわけですけど、あまり耳心地が良くないわけで。

何だかなあと思っていたわけですが、後半はガラッと変わって。

 

必要以上に老いを恐れるのではなく楽しむくらいでちょうどよいと言うか。

確かに心配したところで何もプラスになりませんからね。

当たり前ですがどんなに頑張っても現状維持すらできない状態がついには訪れるわけで。

自分自身の老いを思うにもそうですが、親の介護の事なんかも考えるとちょうど僕くらいの年齢の人に読んでほしい本だと思いました。

 

 

こちらも前半は何だかなあというお話。

進化を論ずるに当たって事実だけに基づいた科学者的な見方もあれば、思想や宗教の反映された考え方も当然あって。

ダーウィンほか名前の出てくる科学者たちにむしろ哲学者的な雰囲気を感じてしまいました。

なかなか難しい話だった前半から、後半は遺伝学というよりは優生学のお話でこれがなかなか興味深く。

 

ユダヤ人の大量虐殺に至ったナチスの政策にも触れられていましたが、むしろこの優生学という考え方は当時アメリカが最先端だったとのこと。

ヒトラーにもかなりの資金援助があったそうですが知りませんでした。

 

優秀な個体を増やすために優秀な父母どうしから生まれる子供の数を増やすという正の優生学と、下劣な個体を減らすために不妊手術を施す負の優生学があって。

後者は歴史上実際に行われてきて、日本でも優生保護法に関する裁判というのが未だに行われているわけです。

何を持って判断基準とするかは自分の中でも答えを持っていませんが、個人的には子供を育てられない場合にはやはり作るべきじゃないというか、できないようにしないといけないとは思いますね。

これは障碍者云々だけのはなしではなく、後先考えずに快楽におぼれて公衆便所で子供を産み落として棄ててくるみたいなケースも含めてですけど。

 

前者はまさにサラブレッドの世界なわけで。

これが人間にも適用されるとしたらオスには大変な社会ですが・・・。

ふと思ったんですが、競走馬は自身の能力を示す機会にまず恵まれ。

2-6歳くらいまで走ってその競走成績でその後の繁殖生活がどうなるか基本的に決まるわけです。

 

翻ってヒトの場合。

男性はともかく、女性は自身の能力を示す(ここでは仕事とします)機会より寧ろ生殖機能の成熟の方が早く訪れてしまうわけで。

自認他認は問わず私(彼女)は優秀だから子供を残そうってなったところで時すでに遅しの可能性がありますから難しいですよね。

 

優生思想は別として少子化を防ぐ手法として以下のような案はどうですかね?

特に女性側は若い方が出産においてリスクが少ないことは当然なわけで。

育児という観点からも若い方が体力的に優位なのは間違いないです。

 

女性は高校卒業後の18歳から10年間くらい子供を作る/育てることに専念してもらいます。

相手がいればよいですし、倫理的な問題があるかもしれませんが、個人的には精子バンクを利用した人口受精でもよいんじゃないかと思っています。

そしてその10年後から大学等の高等教育に進んでもらい、その後社会に出て働いてもらうという案です。

当然のことながらその分定年を伸ばして男性が65歳なら10年プラスして75歳まで雇用します。

 

元々女性の方が生物学的に長生きなわけですし、実年齢より若い度合いも恐らく女性の方が高いでしょう。

悪くない案だと思いますがどうでしょうか?

 

もちろん反対意見もあるでしょうけど、この少子高齢化の流れを止めるには一見奇抜に見えるくらいの思い切った方策が必要なわけで。

独身子無しのおっさんの気楽な意見だと笑わないで考えてみてほしいなあ。

 

ってな話から、日曜日のプチ電車旅行中に観た映像作品のお話を。

 

一作目はそれこそオーディブルで聴いた日本のいちばん長い日』。

まあこんなものか、って印象でしょうか。

悪くは無いですけど特筆すべき点もないというか。

一つ希望を言うとしたら登場人物名のテロップを頻繁に入れてほしいということ。

初回登場時にはあったのかもしれませんけど、主要人物以外は登場の度に表示されるくらいじゃないと把握できないですね。

 

二作目は『二十六夜参り』。

率直に言って何かよく分らんというか。

子供が出来てしまうような描写があったかなと思って見直してみて、あーあれの後かと思いましたが、実の娘や軍の部下が近くにいる環境でことにおよびますかね??

これから死地に向かう男の方は良いとして、少なくともこの時点では出征した夫の帰りを待っている妻の不貞が酷く気になりました。

そりゃ一族から総スカンでしょうし、残された娘こそ悲劇ってなもんで。

 

今や全く俳優として見なくなった金子賢に、ジャニーズいちの演技派という位置づけで7-9月期の日曜劇場でも主役を張る二宮和也。

とんでもない差が付きましたね。

一方で、主人公の女性と一夜の関係を持つ彼らの上官役は木村一八。

イケメンだと思いますし、素行が悪くなければ今でも良い役者だったんじゃないかと。

残念ですね。

 

最後は『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』。

あまり面白くなかったですね。

これこそ特筆すべき点は無いですw。

 

奇しくも、と言うか敢えて太平洋戦争を題材にした作品ばかり選んでみました。

当たり前ですが、総じて暗い話ばかりです。

でも、月は変わってしまいましたが、8月の終戦記念日前後にこうしたものに触れる習慣は悪くないと思いますし、今後も意識して続けていきたいと思います。

 

日本のいちばん長い日で。

オーディブルでその文言が出てきたのか覚えていないですが、映画では阿南陸相の住まいが三鷹であるとの描写が何度か。

一昨日の朝に今でも子孫が住むその辺りを歩いてみました。

遺産を分割相続したのか阿南姓で二軒並ぶ形になっていましたが、今でも残っておりました。

 

その一昨日は昭和99年9月9日に相当するのだとか。

来年は戦後80年ということになりますね。

平和を願わずにはいられません。

平和を願って・・・。