毎クール何本かドラマを観ていますが、今クールは5本。

プラスアルファのものも含めて振り返っておきます。

 

まずはつい先ほど終わったばかりの『最愛』。

黒幕と言うか真犯人の予想で盛り上がっていたみたいですが、結局はその中でも人気(?)の高かった井浦新演じる加瀬さんがそれでした。

ただ、悪人としてではなく完全な善人としてっていうのが逆に僕には想定外だったと言うか。

女性としての好意を梨央社長に抱いているのかと思っていたら弟の優に対しても同等の愛情を注いでいる感じで。

その母親である梓さんにも完全な忠誠を示しているわけですから、真田家に尋常じゃないほどの恩義を感じている立場なはずですが劇中にはその描写は無く。

原作はどうなんだろ?と思ったんですが、本作は完全オリジナルなようで。

 

だとすると最後に加瀬さんが消えてしまうのは何かモヤっとすると言うか。

捕まったところで、あの大麻レイプ野郎の死体遺棄については完全に主犯では無いわけですし、田中みな実(役名はめんどくさいんで)に関しては殺人とは言えませんし。

まあレイプ野郎の親父に関しては殺人罪が成立してしまうのかもしれませんがね。

相応の情状酌量もあるでしょうからちゃんと罪を償う形で、梨央社長が出所を待ってますという形のエンディングの方が良かったんじゃないかなあ?

 

次は作品に拠らずほぼ無条件で観ている日曜劇場枠の『日本沈没』。

正直なところ荒唐無稽な感じは否めませんし、結構突っ込みもあったようですが、まあこれはこれでアリと言うか許容範囲内だったと思います。

米中を天秤にかける描写も含めて実在の国家を実名で出したりしているのも面白いと個人的には思いましたけどね。

米国より中国の方が移民交渉の肝となっているってのがTBSっぽいって感じがしてそれも興味深いと言うかね。

 

そして伝統ある(?)フジテレビの月9の『ラジエーションハウスII』。

半沢直樹もドラゴン桜も2シーズン目が始まる前に前作を慌てて見直して臨んだものですが、これに関してはそれもせず。

最終回はなおさらそうでしたが、人間関係がよく分からず。

何で主人公の五十嵐が自分の過去を隠しているのか全く分からずじまいでした。

FODなら前作を観られるんでしょうけど、既に無料期間は過ぎてますからねえ。

まあ、本田翼が真面目な役に向いて無さそうなことはよく分かりましたw。

 

で、一週間前に最終回を迎えた『和田家の男たち』。

意外にと言ったら失礼ですが、これが結構面白くて。

それこそ三代の和田家の男たちはみな良かったですけど、一番は祖父役の段田安則さんですかね。

頑固でありながら茶目っ気もアリ。

あんな老人になりたいもので。

 

それからこの男たちの各彼女さんたちもみんな魅力的だったと思います。

特に自分より年上になる草刈民代さんも堀内敬子さんも、失礼な言い方ですがまだまだ現役という感じでお綺麗でした。

結局関が原に敗れたと言うか、あのボンボンの政治家が生き残っているわけですから、リベンジを果たす続編があってもいいように思うくらいの面白い作品でした。

 

連ドラという意味では『相棒20』も観ていますが、これは2クール続けてが恒例ですからね。

ここでの批評は控えます。

 

それに加えてまずはスペシャルドラマだった山崎豊子さん原作の『女系家族』。

小説から先に読んだわけですが、映像化したものは米倉涼子が文乃を演じた作品しか観ていないわけで。

どうしてもそれとの比較になります。

 

大いにそのせいはあると思いますが、どうしてもキャスティングミスとしか感じられなくて。

演技の上手さ云々は置いておいて、年齢層が高過ぎるでしょうに。

さすがに米倉版(?)とは設定が違うようですが、長女の藤代と妾の文乃が同い年で37歳ということだったかと。

この二人を演じたW主演扱いの両女優は宮沢りえは僕と同い年ですが、寺島しのぶさんに至っては一つ上。

つまり、ほぼほぼ50歳という事になります。

それが妊娠がどうのって無理あり過ぎでしょうに・・・。

特に後者は老け顔で実年齢より年上に見えるってのに。

 

女三姉妹で言えばまあ納得できるのは次女を演じた水川あさみくらいだったかと。

三女を演じた山本美月は嫌いじゃないですけど、世間知らずのお嬢様としてはやはり歳がいき過ぎていたんじゃないですかねえ。

癖のある番頭役という意味では奥田瑛二さんが上手く演じていたように思いますので、いっそのこと彼を主役に据えても良かったんじゃないかと思うくらいです。

 

さらにこれはアマゾンプライムでたまたま観たんですが、長澤まさみがクローン人間の二役を演じた、東野圭吾原作の『分身』。

今の技術じゃなんてことないのかもしれませんが、同じ役者が同一の画面で演じているって普通に凄いなあと思ったり。

まあ作品の本質とは関係無いですけども。

 

面白い作品だったと思いますが、何で双葉の方にだけ子供を産む能力があったんでしょうか?

もっとも鞠子の方にも有り得るのかもしれませんが、検査の結果そういう事でしたよね?

それに生殖能力の無い方の卵子を伊武雅刀演じる政治家の受精卵の対象とすることもよく分からず。

自分の能力を子々孫々受け継ぎたいと思っている男なわけですから疑問だったんですが、であればこそ優秀か否か分からない子孫より自分自身のクローンを残したいってことなんですかね?

だとすれば二世を生むことの無い卵子と自身の精子を凍結保存して、同じ遺伝子(能力?)を持つクローンが代々世襲していけばそれこそ彼の理想ってことでしょうか。

かなり危険な思想ですが。

まあ原作を読めばその辺もはっきりするかもしれませんね。

 

どうでもいいですけど、僕は双葉と鞠子を足して二で割ったくらいの女の子がいいなあ。

って言うか、同じ遺伝子を持つクローンだとしても育てられた環境であのくらいの差が生まれるのが自然と思いたいですね。

でないと、躾とか教育って何の意味も無さそうで・・・。

作品中に描写のあるレモンが好きって共通点くらいでちょうどいいんじゃないかと。