通勤中は読書の時間に充てているわけですが、コロナの影響によりそもそもその通勤が稀なうえに、図書館が開いてなかったりして。

暫く山崎豊子作品を読み続けていたわけですが、各作品読破して恐らく普通に入手できる中では最後と思われる『運命の人』を読んでいる最中にこの事態に。

だいぶ時間は経ってしまってますが、つい先ほど文庫版の3巻を読み終えました。

 

その巻末に競馬の小倉記念が描かれているわけですが、そこで故障発生するのがタイトルのスズカブライト。

気になって時系列を調べてみましたが、天皇賞で夭逝したあの幻の史上最強馬サイレンススズカよりも後なわけで。

しかも同レースでメジロブライトが出走してましたから安易というか、何でこんな名前にしたんだか。

このレースで一番人気の馬がスーパーオグリってのものねえ・・・。

 

山崎豊子作品は大好きですが、基本的に事実に基づいたフィクションがベースなわけで実在の人間をモデルにした登場人物がたくさんいます。

読み手が想像しやすいようにって配慮なのかもしれませんが、逆に変な名前というか。

例えばこの作品だと佐藤栄作元首相が「佐橋」とか、福田、田中、大平の各総理経験者がそれぞれ福出、田淵、小平とか。

フルネームじゃなくて姓だけならそのままにしたって逃げられる気もするし、こんな中途半端な表現するくらいならバッサリ変えちゃえばいいのにって思いました。

それはともかく、馬で言えば実在の競走馬を連想させる必要なんかないと思うんですけどね。

 

というのも。

まあこれはこれで良かったのかもしれませんが、「スズカ」+「故障」ではやはりどうしたってサイレンスズカをフッと考えてしまい。

映像を再度見てみたくなって、早速Youtubeにアクセスしてしまう始末。

 

まずはあの伝説の毎日王冠

いきなり予後不良の映像じゃ哀しすぎますんで・・・。

 

その後は当然次走の天皇賞・秋。

しかし、今更ながらものすごいスピードですね。

メイン解説だった在りし日の大川先生の「無事だったら8-9馬身離してゴールしていたでしょうね」との言葉が印象的でした。

 

で、副産物ですがこの時のフジTVの競馬中継のメインキャスターだった女性に目が留まり。

ああ、この人何て名前だっけ?と思って調べてみると。

斎藤陽子さんでした。

スタジオに映像が戻ったとき、ちょっと涙ぐんでたのが印象的でした。

 

最近見ない気がしますけど、さらに調べてみるとほぼ引退状態みたいで。

嫌いなタイプでは無かったですし、残念ですね。

 
競馬の話に戻りますが。
確かDVDを持っていたよなあと思って本棚を調べてみると。
ものの見事にこの毎日王冠~天皇賞・秋~ジャパンカップの1998年の府中の秋の主役だった、エアグルーヴ、サイレンススズカ、エルコンドルパサーのこの三枚だけあり。
 
僕が一番競馬にはまっていた時期という事を如実に表す結果を改めて認識したと言うか。
どの馬も甲乙つけがたいほど大好きです。
 
今更ながらですが上述の順番通り一歳ずつ違うんですね。
年に一頭しか子孫を残せない牝馬ではありますが、そこからルーラーシップとかドゥラメンテとか後継(?)種牡馬が出て。
結果的にはエアグルーヴが最も成功したという事になるんでしょうね。
直仔はもちろん望めませんが、母系を通じてサイレンススズカの近親が活躍してくれることを望みます。
 
道中控えて後方一気ってな馬はもちろん見ていて楽しいんですが、本当に強い馬は先行力があって展開関係なくいつでも仕掛けられる能力があってしかるべきだと思います。
そういう意味では自分のペースでレースを運べる逃げ馬というのは本来強くあるべきというか。
でも、中途半端な逃げ馬だと競られて双方玉砕みたいなこともありますけど、サイレンススズカのレベルだとそもそも競る事すらできないと言うか。
今後こういう馬がまた出てこないかなあ・・・。