
(承前)アムステルダムの土曜日の演奏会の中継録画がオンデマンドとなった。早速プロトンというVPNを挟んでDLした。流石に公共放送のサイトなので其の儘は落とせないようになっているが、用は果たした。残念乍ら映像だけでなく音声もあまり使いものにならなかったのに気が付いた。
肝心の一楽章のWutの怒り狂ってが真面に聴きとれない。直ぐに気が付いたのは未だ土曜日に聴いたところだったからだ。そこで留守中に宿で仕掛けておいた録音を初めて再生した。核心的な部分であった。
その他の楽章で終楽章はマイクを通して聴くと明らかに跳ね返りの多い舞台上の音響ゆえか弦楽があまりにも分厚くなっている。サウンドチェックしてもやはりアウェーで本拠地で演奏するような特徴は一朝一夜では直せない。ケルンでどれほど合わせてくるのか?ケルンもベルリンに比較すれば背後からの跳ね返りがあって、無理せずにバスも作れると予想するので、無駄な力が抜けて来るのではなかろうか。如何に会場の音響が音楽を作るかであり、同ホールを本拠とするコンセルトヘボに一日の長がある。
それだけ舞台の下手奥で演奏するコントラバスが平土間では上手の天井から聞こえる致命的な音響から逃れるためにここの楽団はその水準に似合わずアメリカン配置とされる右からチェロの上声部へと下手へと扇型になって、和音を重ねる音響となる。要するにこうしたモダーンへと開かれる音構造の交響曲には不向きな会場であり、今後その管弦楽団と共に朽ちるしかないと思わせる。ワインヤード型の音響とは比較にならないまでも、その残響の量や質によらず、現代的なシューボックス型ではありえない音響で使い物にならないということだ。ここの平土間は残響を付け加えたフランクフルトアルテオパーの平土間というべきものである。
当該の映像を観る為に帰路態々フリーWiFiのあるフィリップス社の街エイドホーフェンの飛行場に立ち寄った。宿からは遠くないので途中でピクニックして、15時55分のライヴ再放送に間に合うように時間を潰した。そして飛行場まではいけたのだがターミナルに駐車したのは10分ほど前だった。余裕を計算していたのだが、ナヴィを入れても空港関連用地内にしか着かず、20分ほど走り回った。スキポール空港が経営するオランダ第二の飛行場で貨物なども多いのだろう。結局マクドナルドを入れると着いた。
そこからWiFiに入るまでに時間が掛かり、番組の始まりを観れたのだが、スクリーンレコーディング操作に時間が掛かって、二楽章中盤からしか観れもしなかったのだ。それでも制限のある形ながら録画したのだが、観賞用に使えるものではなく、ケルン公演への参考資料にしかならなかった。その為に3時間以上駐車していたので、18ユーロも取られた。
オランダは車産業や交通に制裁を与えるかのようにアムステルダムの美術館の地下の料金は今迄の最高額60ユーロを徴収された。14時前の入庫で、演奏会後の出庫の8時間越えではあるが、ミュンヘンの劇場地下よりも遥かに高い。それでも美術館と音楽会の各々30ユーロと考えれば納得可能である。その価値は十分にあった。(続く)
参照:
30年ぶりのアムステルダム 2025-05-04 | 生活
聖金曜日の第九の意味 2025-04-19 | 暦








